失敗は成功の母。
とはいえ、未知の事ならともかく、回避できる失敗はしないに越したことはないと思います。
製作中のオーバーフロー水槽の配管接着で大量に失敗をやらかしました。
この大量の失敗から得た教訓で、気を付けたいことや方法などをまとめてみました。
接着時の基本的な注意点
すべての継手で言える注意点はしっかり挿しこむことです。
しっかり挿しこめば水漏れしませんし、挿しこまれる長さも一定になり配管の計算しやすくなります。
挿しこまれる長さをマジックで記しておくことなど工夫して、挿しこまれる長さをしっかり把握しておきます。
※個人的な感覚ですが、仮組の濡れていない状態で挿す時より、接着剤を塗って挿す時の方が深く刺さり易いので、挿しこまれる長さはノギスで測ったりネットで確認しておいた方が無難です。
とくに下の写真のように塩ビパイプに遊びのない箇所は挿しこむ長さを把握しておく重要性が増します。
片方を接着した時に想定以上に深くささった場合は、反対側の継手が浅くしか挿しこめなくなります。
なので挿しこまれる長さは十分確認しておきましょう。
他にも基本的な注意としては塩ビパイプは接着前に面取りするなどありますが、下のリンクを参考にしてもらい、ここでは割愛します。
⇒ 配管接着作業
接着時に気をつけたい継手は?
接着は勝負が一瞬なので、向きがずれたりすると後から修整できないので破棄することになります。
ストレートのソケットやユニオンソケットなど向きがない(裏も表も無い)ものより、エルボやチーズなど向きがある継手は接着時に注意点が多くなります。
エルボやチーズを接着する時の注意点
ここではエルボやチーズなどの向きのある継手の接着で注意したい点あるので幾つかご紹介します。
塩ビパイプと接着する場合の注意点
あまり気にする人もいないかもしれませんが、パイプの文字が表に見えて欲しくない人は、隠れる方向に文字を向けて接着する必要があります。
向きのない継手であれば、くるくる回して向きを調整できますが、エルボなどだとそうはいきません。
間違えて文字が見えてしまった場合は、向きの違う箇所で再利用できればラッキーといったところですね。
2つ組み合わせて接着する時の注意点
エルボを付けたパイプの先にまたエルボやチーズなどを取り付ける場合の注意点です。
注意したいのはズレです。
接着後にこんな風にずれている事に気がついても時すでに遅し。
接着している時にきちんと接合しないといけません。
ずれないように接合する方法を色々考えてみたのでご紹介します。
継手を平面的な角度で揃える場合
同じサイズの継手で、平面的な角度に揃えて接着する場合は床など(水平)に押し付けながら塩ビパイプを押し込むとずれなく接着できます。
※写真ではエルボを2つ同時に接着してるように見えるかもしれませんが、もちろん1つずつ接着しています。
継手を立体的な角度(垂直)に揃える場合
同じサイズの継手を立体的な方向に接着する場合は床と壁など(垂直)を利用して、壁と床に押し付けながら塩ビパイプを押し込むと90°に接着できます。
色々な角度で接着したい場合
仮組してマジックなどで好みの角度でマークを付けておき、接着時の目安にします。
どんな角度でも揃えられるので便利です。
マークをつけて角度を揃えるやり方は、下の写真のように異径ジョイントを使ったサイズ違い同士でも有効です。
ただフィニッシュの時にずれるたらネジって調整するので、径が同じなら押し付けてやったほうが良さそうです。
※配管の接着はねじらずに押し込むことが推奨されているため
組み立てる順番
組み立てるものにもよりますが、組み立てる順番でリスクを減らすことができます。
複数の継手を接着する時の注意点
複数の継手を接着する場合は1つづつ継ぎ足していくより、ワンセットづつ接着した方が失敗した時に傷が浅く済む場合があります。
4つ目の接着で失敗した例
ワンセットづつ作っていっても最後の接着をミスすると同じですが、途中での失敗の傷が浅くてすみます。
サイズ違いのパーツが混じっている場合の注意点
この分岐管の様に同じサイズと違うサイズの構成の場合は合わせやすいもの同士をセットで作ってから最後に慎重につなげます。
同じサイズは押しつけながら接着すれば失敗しにくいので、最後に違う径の継手を残しておいて仮組で角度を揃えてマークをつけてから接着するのが良かったです。
まとめ
- 向きのある継手は塩ビパイプの文字を意識して接着
- 向きのある継手はずれないように水平や垂直を利用して接着
- マークをつけて代用することもできる。
- 接着はワンセットづつする。
製作しているオーバーフロー水槽の配管であまりに沢山の残骸を作り上げてしまったので墓標的な意味をこめてメモしました。
また次回作る時には改めて自分自身確認したいと思います。
それではよいDIYライフを。
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