トリマーテーブルを自作したJIROです!
今回はトリマーテーブルに欠かせないガイド用フェンスを自作したので紹介していきます。
それではさっそく参りましょう!
完成したガイドフェンス
まず完成したフェンスは大体こんな感じになりました。
フェンスを自作するには『アルミフレーム』を使うのが精度的には一番だと思いますが、ここでは木材を中心にフェンスを自作しています。
木材を選んだ理由は加工が楽ということもありますが、家に転がっている『木材の端材を減らしたかった』という私情も相まって、今回は木材でフェンスを作っています。
優先順位がおかしい気もしますが、DIYってそんなノリの時もある思います。
フェンスの仕様紹介
今回のフェンスの仕様については、作ったトリマーテーブルがTスロットが横に2本という仕様になっているので、フェンスの固定方法は『トグルクランプ』でテーブルを掴むような形を取っています。
クランプはしっかり固定出来るよう4つ用意しましたが、レバー操作だけなのでそれなりにスピーディーに固定・解除することが出来るようになっています。
リバーシブル
そして今回のフェンスはフェンスの穴が不要な時は裏側にすれば『シンプルなストレートガイド』として使えるリバーシブルな設計にしてみました。
一応レールも配置したので、フェザーボードなど何かしらのオプションも付けられるようになっています。
反対向きに設置可能
また今回のフェンスの設置・固定はTスロットトラックに依存しないため、反対側にも取り付け可能になります。
ガイドを反対側につけると、このトリマーテーブルの場合は中心にビットを配置していないのでより深い位置に加工を施すことが出来るようになります。
横向きにも取り付け可能
さらに今回のフェンスは『トグルクランプ位置』を変更して横向きでも取り付け可能な仕様にしておきました。
横向きだと送る方向のテーブル面積が小さくなったりしますが、横向きではさらに深い位置でガイドを固定できるようになります。
あとめっちゃ分かり辛い話ですが、横向きで使うとボディ側から集塵したときに集塵口がトリマービットの穴以外にも左手にある四角い穴からも集塵されるようになるので、溝加工する時などに集塵されやすくなるのではと期待をしています。
フェンスの裏側
フェンスの裏側を紹介するとこんな感じになっていて、トグルクランプはアルミレール上を移動することが出来るようになっています。
またトグルクランプの固定位置はスムーズに設定できるよう、スライドナットに『イモネジ(ホーローセット)』を入れて固定し、ストッパーのような形でクランプの固定位置をマーキングしています。
イモネジ
集塵について
フェンスの集塵用のホース接続には『25A塩ビ管給水栓エルボ』を利用しています。
ちなみに集塵パイプに『25Aを選んだ理由』は、私の使用している集塵機(京セラAVC1150)が直接取り付けられるサイズ*だったというだけなので汎用性が高いかはわかりません。
※塩ビ管継手の外径はメーカーに寄って僅かに異なるため、AVC1150でもギリギリ入らないケースもあるかもしれません。
また、この集塵パイプは邪魔にならないよう『360°回転』出来るようになっています。
集塵機
フェンスの穴の調節
フェンスの穴にはローレットナットで開き具合を調節できるシャッターも用意しています。
シャッターは上下を逆にしても使えるので、必要に応じて臨機応変でより効率的な集塵ができればと思っています。
ローレットナット
フェザーボード
フェザーボードは取り付け可能ですが、最大でもかなり低めの位置でしか設置出来ない感じになっています。
これについては材料(端材)の諸事情と個人的には使うことはほとんど無いと思ったので、この高さになりました。
でもやっぱり実物を前にすると低すぎたかも…と、少し後悔しています。とりあえず私の作業ではあまり必要なそうなのですが、フェザーボードを付けると映えるので積極的に装備していこうと思います。
フェザーボード
製作について
ちなみに今回のフェンスの作り方はこんな感じになっています。
基本的にはとてもシンプルで、板材を『レール用の段差』や『集塵口の隙間』が出来るようにボンドで貼り合わせながら作ってるだけです。
20mm厚の板材だと貼り合わせる板のサイズを変えるだけで、20mmのフラットレールにちょうど良い段差が出来るので、今回はこんな感じの設計になりました。
クランプ部分
クランプ部分はこんな感じです。
20×40のアルミフレームを使って、溝の中にナットをいれてクランプをネジ止めして、中央のネジを緩めればスライドして移動できるように作っています。
ちなみにトグルクランプのビス穴とアルミフレームの溝が合っているのはただのラッキーです。
トグルクランプ
アルミフレーム2040
集塵パイプの取り付け
集塵パイプについては25Aの『給水栓エルボ』と『バルブソケット』を利用しており、どちらもホームセンターでは100円~200円程度で購入できます。
今回はバルブソケット側のパイプ接続部分は邪魔なのでカットしてから取り付けています。
給水栓エルボ25A
バルブソケット25A
カットする時の注意点
バルブソケットのカットについては『卓上丸ノコ』で行っています。
バルブソケットは単体だとしっかりと固定し辛いので、ここでは写真のように反対側にも同じバルブソケットを取り付けて安定させてカットしています。
Tips:卓上丸ノコはカット中に材料が動いたり変形したりするとキックバック的な作用で材料側がはじけ飛ぶ事があるので、しっかりと固定します。また無理矢理なカットしようとすると同じく材料がはじけ飛ぶことがあるので今回のような変なカットをする場合は十分に注意してください。
卓上丸ノコ
取り付け
あとフェンス内部の木材はバルブソケットのネジ部分が長くないため、ボアビットで『深いザグリ』を作るように厚みを調節してから取り付け穴をあけています。
ボアビット
接着
またパイプを取り付ける際はネジ止めだけだと、パイプの向きを変更する度に『締まったり緩んだりしてしまう』ので、ここではネジ穴に『塩ビパイプ用の接着材』を塗っておきネジを締めきらないようギリギリ回転する程度のところで止めておき固定しました。
あとパイプの先は集塵機にハマりやすくなるようパイプ用のリーマーで『面取り』などもしています。
ちなみにここでは『平ゴムパッキン*』を入れた状態でパイプを接着・固定しています。でも多分わざわざ強調するほどの効果はないと思うので気分の問題です。
塩ビ管用接着材
パイプ用リーマー
集塵口のプレート
集塵口のシャッターについては『塩ビ板』をカット・接着して作っています。
ただ今回のような形のカバーだと集塵口が不要に大きくなってしまうため、吸引力が下がり集塵効率が悪くなるかもしれない可能性もあることに作ってから気づいたので、追々確認していこうと思います。
ちなみに『四角い切り抜き部分』では、さっそく今回製作したトリマーテーブルを使用してみましたが、なかなか良い感じで作業できたのでホッとしています。
↓四角い切り抜きについて詳しくはコチラで紹介しています↓
フェンスの修正方法について
最後に製作におけるフェンスの修正方法についても紹介しておきます。
今回のように木材でフェンスを作る場合だと、気をつけて製作しないとフェンスが反っていたり、穴の部分で思わぬ『段差』ができてしまう恐れがあります。
特に今回の方法だと板材を重ね合わてフェンスを作るため、僅かですが蓄積して段差が出来やすくなります。
テーブルソーで大まかに修正
私の場合、段差の修正はガイド本体ごと『テーブルソー』で撫でるようにして削り取りました。
フェンスの板材部分がテーブルソーの刃より低い場合にしか出来ませんが、『簡単に段差を取り除く』ことができます。
あとはカットした後に少し断面が荒れるので、やりすぎないよう適当に研磨して整えてやります。
終わりに
というわけで以上、自作したトリマーテーブル用フェンスの紹介でした。
これで漸くトリマーテーブルの『本体』と『フェンス』のセットアップが揃いました。
想像より時間が大幅に掛かってはしまいましたが、その分満足感もひとしおです。
最近、治具作りにばかりに気をとられ肝心のDIYが全然進まないというトラップにどハマり中ですが、あともう少しだけ治具を作りをしたら、本丸(アクア関連)のDIYもきっと進めていきたいと思います。
それではよいDIYライフを。
↓トリマーテーブル本体についてはこちらで紹介しています。↓
↓トリマー テーブルの治具を作りました↓
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