日本のスッポン飼育!ベビーや幼体からの飼い方

スッポンベビーの可愛さにやられて、飼育6年のJIROです!

今回は室内でのスッポン飼育を幼体から成体にかけて紹介していきます。

スッポン飼育の参考例の1つとしてご覧いただければと思います。

それではさっそく参りましょう。

スッポンとは

まず最初はスッポンの特徴や生態について簡単に紹介します。

スッポン(二ホンスッポン)は『日本の在来種』で、一般的なカメのような硬い甲羅をもたず、薄い皮で覆われいるのが特徴です。

また一般的なカメにくらべ、首を長く伸ばすことが出来るため、お尻の方から持たないと噛みつかれる事があるので取り扱いに注意します。

Tips:スッポンには歯がありませんが、強力なアゴと硬いクチバシを持つため、成体に噛まれると怪我をします。

スッポンの大きさ

スッポンの大きさは、甲長15cm~40cm程度まで成長します。

生態

生態は水生傾向が強く、危険を察知すると水中で素早く砂に潜ることができます。

陸を歩行することは、産卵時を除き多くありません。

食性

食性は肉食傾向の強い雑食です。

魚類・甲殻類・貝類・両生類などを捕食します。

雌雄判別

雌雄の違いは、メスに比べてオスの尻尾は長くて太くなります。

小さいうちは判別が難しいとされています。

寿命

飼育環境下では20年以上とされています。

水槽の大きさ

スッポンの飼育には、水辺が不可欠なので水槽などの水を張れる飼育容器が必要になります。

また水槽はスッポンの手がフチに掛かる高さだと、脱走される可能性があるので注意します。

幼体時の水槽サイズ

スッポンの幼体から飼育する場合は、45cm~60cm水槽で1年~3年程度は飼育することが可能です。

60cm水槽

成体の水槽サイズ

スッポンが成体になると、最終的に90cmクラス以上の水槽が必要になります。

また大きくなる分、水槽の高さも45cm以上からがオススメです。

90cm水槽

スッポンの飼育レイアウトについて

スッポンの飼育レイアウトは、私の飼育例を参考に紹介します。

まずシェルターの代わりに潜れる程度に細かい砂を敷いておき、臆病なスッポンが安心して生活できるようにしています。

また水槽の水位は低めにしておき、スッポンが隠れた状態でも息継ぎが出来るようにしています。

このレイアウトにした理由:過去に水深が深いアクアリウムでスッポン幼体を迎えた事があり、その時はウミガメのように泳ぎ続けて、まったく落ち着かずエサも食べなかった経験から、なるべくストレスの少ない安心できる環境を目指した結果、このレイアウトになりました。

スッポンの様子

隠れて息継ぎするスッポン
幼体導入時の隠れつつ息継ぎするスッポン

砂利は無くても飼育できますが、細かい砂を敷いておくと潜って隠れる生態を観察できるので、見ていても楽しいレイアウトになります。

細かい砂

スッポンをアクアテラリウムで飼育

実際に飼育していた水槽

幼体のスッポンであれば、低い水位を利用してアクアテラリウム的なレイアウトで飼育することも可能です。

砂に潜ったりする性質上、水中で水草を育てるのは難しいですが、水上であれば植物を育成し易くなります。

↓アクアテラリウム作り方↓

スッポン成体のレイアウトについて

スッポンが大きくなってきたら、レイアウトは基本的にシンプル*にするのがオススメです。

理由としては、スッポンは成長と共に力も強くなり、簡単には動かせそうにない大きな石でも、砂を掘ることで間接的に動かせるようになり、水槽を破損する危険性があるためです。

また小さな石ころなどは、勢いよく弾き飛ばして水槽にぶつかる事もあるので注意が必要です。

※私の場合は、後述する冬眠のこともあるため、レイアウトには細かい砂のみ敷いています。

フタをする

水位の低いレイアウトの注意点として、スッポンが大きくなってくると『餌くれダンス(Youtube)』で水が外に飛び出すしやすくなる事が挙げられます。

飛沫が気になる場合は水位をあげたり、水槽のフタなどを付けて対応します。

↓フタの自作はこちらで紹介しています↓

水質・ろ過器について

水質管理については、スッポンはキレイな水を好み、皮膚病などにも掛かりやすいため、『ろ過器(フィルター)』を設置したり、『水換えの頻度』を多くするなどして水質の維持に努めます。

※スッポンが小さい内はあまり水を汚しませんが、大きくなるにつれて負荷はドンドン高まってきます。

生物ろ過をする

フィルターをつける場合は、生物ろ過を機能させるためにカルキ*を抜いた水で管理する必要があります。

基本的な管理はアクアリウムと同様で、1度の水換えの量は全体の1/3~1/2程度までにして、状況に応じて水換えの頻度を多くします。

※水道水にはカルキが含まれており、スッポン自体はカルキの影響をほとんど受けませんが、生物ろ過を行うバクテリアはカルキに弱いため浄水器やハイポなどでカルキを抜く必要があります。

カルキ抜き

日光浴・甲羅干しについて

スッポンの日光浴・甲羅干しは、健全な成長や病気の予防のため行うようにします。

私の場合は大体、1回に5分~20分を、週に1~2回程度行っています。

春先や秋など涼しい時期は直射日光でも問題ありませんが、夏場は容器自体がすぐに高温になり、火傷や脱水症状になる危険があるため、日陰など涼しい場所で乾かす程度にしておきます。

日光浴のケース

外で日光浴させる場合は、脱走されないケースなどに入れておきます。

日光浴用のケースは、カラスなどに襲われにくいようにフタがあって、さらに『風通し』が良く『紫外線』を遮らないようなケースがオススメです。

ある程度大きくなるまではメダカ用のケースなどが使えます。

メダカ容器

専用の網

夏場の水温管理

夏の水温は28℃くらいまでを目安に管理します。

一時的であれば30℃程度になっても、ほとんど問題になることはありませんが、クーラーなどを使い基本は25℃~28℃くらいに抑えるように努めます。

電気代が安い冷却方法としは、ファンを回すだけでも2℃~4度下げる事が出来ます。

ファン

ヒーターと冬眠について

冬場の管理方法は主に『加温する方法』と『冬眠させる方法』があります。

ヒーターで加温する

まず加温して管理する場合は、水槽用のヒーターを使用して、水温が25℃~28℃くらいになるように調節します。

メリットは暖かい時期と同様にスッポンを飼育することが出来るため安全です。

注意点は水換えをする時に水が冷たいので、スッポンに負担をかけないよう水槽に近い水温で水換えするようにします。

またヒーターはスッポンと同じ水槽に入れるため、カバー付きがオススメです。

ヒーター

冬眠させる

冬眠中の水槽の様子

次に冬眠させる場合は、まず水槽に砂を敷いておく必要があります。

スッポンは砂に潜って冬眠するため、砂の厚みが浅いと冬眠しづらくなるので、目安はスッポンの厚みの2倍~3倍程度の砂を敷きます。

また夏から秋にかけては、特にしっかり食べさせておきます。

水温管理

冬眠させる時の水温の管理方法は、室内に暖房など入れずに、自然にまかせて室温を下げていき、水温が15度以下~になるようにします。

自然にまかせて温度を下げていけば、食欲も自然と落ちていくので、それに合わせてエサの量も調節します。

冬眠に入る水温はスッポンのサイズによって異なりますが、小さい内は20度下回ったあたりから始まることがあります。

成体の場合

スッポンのサイズによっては15度では冬眠しないこともありますが、代謝も下がっているのでエサを食べることはほとんどありません。

Tips:場合にもよりますが、しっかり冬までに食べさせておけば、春先の食欲が湧く頃くらいまでは餌やりをしなくても大丈夫です。

注意点

冬眠・無加温飼育の注意点は、少なからず死んでしまう危険性があることです。

そのため弱っている状態のスッポンや体力の少ない子亀などは、ヒーターを付けて安全に飼育した方が良いかもしれません。

Tips:私の場合、1年目は冬を迎える段階で小さかったので加温して、2年目からはずっと無加温で飼育しています。

スッポンの餌

スッポンのエサは、魚やエビなどの生餌や人工飼料などを中心にバランス良く与えます。

生餌は口に入るサイズの魚やエビなどであれば何でも食べます。

エサの調達にはガサガサで採取するのもおすすめです。

↓魚やエビの採取方法↓

人工飼料について

幼体の場合は、比較的に人工飼料も餌付けし易くなります。

ニオイに敏感なので、ある程度安心して動き回るようになれば人工飼料にも食いつくようになります。

導入時にまずエサを食べさせたい場合は、砂に潜ってスッポンが安心している状態の時などに鼻先に解凍した赤虫を置けば餌付けやすいです。

スッポンは肉食性の強い雑色なので、人工飼料はイシガメやクサガメ・ミドリガメなどのエサとして販売されているものであれば、ほとんどの場合問題ありません。

カメのごはん

餌が少ないストレス

餌が少ないとスッポンが自傷行為をする場合があります。

餌はスッポンの成長と共にしっかり増やしていきます。

私の経験談:スッポンが少し大きくなってきた頃に尻尾が傷んでいる事に気づきました。しばらく観察していると、スッポンが長い首を反らして自分の尻尾を攻撃し始めました。実はこの時、スッポンのサイズが少し大きくなったにも関わらず、餌の量がそのままでした。なので恐らくお腹空きすぎて自分の尻尾を獲物と間違えてるか、空腹のストレスによる自傷行為だと思い、餌を増量しました。すると、少しすると自然と噛みつき行為もなくなり、尻尾もすっかりきれいになりました。

まとめ

最後にスッポンの飼育について簡単にまとめます。

  • 水槽サイズは最終的には90cm以上が必要
  • レイアウトなどでストレスを軽減させる
  • 水は綺麗に保つ
  • 夏は水温28度までを目安に管理
  • 冬はヒーターか冬眠
  • 餌は生餌と人工飼料など様々に与える

終わりに

スッポンは大きくなり寿命も長く、飼育が楽な部類の生き物とは言えませんが、独特の形態や生態など魅力の多い爬虫類です。

この記事がこれからスッポンを飼育しよう!という方の参考になれば幸いです。

以上、スッポン飼育方法や注意点についての紹介でした。

それではよいアクアライフを。

↓大きくなったスッポン日光浴ケージを作りました↓

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コメント

  1. 酒井拓郎 より:

    こんばんは。
    ブログを楽しく拝見させていただきました。
    私は1か月ほど前、友人から赤ちゃんスッポンを譲り受け(購入)し飼い始めた初心者です。
    砂は多く入れると隠れちゃって面白くないのでわざと体がギリギリ埋まる程度にして何処に
    いるかわかる状態にしています。
    質問ですが、部屋の室温は常時22℃位で水温は24℃程度です。
    適温は28℃という事だったので若干低いと思い、CEXのカメ元気オートヒーター55という
    28℃にしてくれるヒーター購入したのですが水量が少ないせいか30℃~31℃まで
    上がってしまいます。
    こちらの記事の中に年間を通して10℃~30℃で飼育とありますがこの冬の間、このヒーターを使い30℃で飼育しても問題ないものでしょうか?
    以前、エビを飼育していた時、夏場高温になり過ぎて全滅させた事があるので温度には
    ちょっと神経質なところがあります。
    もしよろしければ何かご教授お願い致します。
    追伸、私のスッポンも餌くれダンスしてくれますかね。

    • JIRO より:

      こんばんは!

      ご質問いただいた水温の件ですが、30℃というのは夏場の一次的な最高気温(昼間など)のつもりだったので、常時30℃~31℃となると、ちょっと心配になりますね。
      ただ冬場のヒーターによる加温の場合は、環境によっては水温にバラツキも出そうなので、ある程度居心地のよい場所を生体が選んでくれる事も考えられます。

      もし水槽の端の方にずっといるなど傾向があれば、暑くて少しでも水温の低い所を探しているかもしれないですし、健康状態や様子を観察しながら環境を整えてあげるのが良いかも知れません。

      冬のもっとも寒い時期でも水温が24℃あるのであれば、個人的にはヒーターが無くても全然気にしませんが、よその子のベビーとなるといい加減な事言えないのでなかなか難しいですね。
      私も手探りで飼育しているので、参考になるような返事ができなくて申し訳ないです。

      追伸、ベビーから飼育していれば、いずれチビッ子のカワイイ餌くれダンスを見る事ができると思います^^
      もちろん、大きくなってからの迷惑(笑)でド派手な餌くれダンスも!

      • 酒井拓郎 より:

        こんばんは。
        回答ありがとうございました。やっぱり水温が常時30℃となるとやっぱり心配ですよね。ヒーター無しでも24℃あるのでこれで様子を見ていこうと思います。記事の更新楽しみにしております。ありがとうございました。

  2. 加藤ミリ より:

    はじめまして、来月1歳になるスッポンを飼っています!今は、ろか装置は使用してなく、1週間に2〜3度 水換えをしてます!しかし、身体が大きくなるにつれて、ろか装置を使ってみたい、使いたいと思ってます。管理人さんの使用してるろ過装置を詳しく教えて頂ければ幸いです!!

    • JIRO より:

      こんにちは!
      水換えが週に何回もあると大変ですね。
      私はオーバーフロー水槽で流動ろ過をして飼育しています。
      もしオーバーフロー水槽に興味があれば詳しい設置方法はこちらで紹介してるのでよかったら見てみてください。
      コメントありがとうございます!

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