JIROです!
今回はガラスに穴をあけるDIYについて紹介します。
ガラスの穴あけについては『ルーター』と『電動ドリル』での2つの方法で、それぞれの特徴や作業のコツなどを紹介していきます。
それではさっそく参りましょう!
※DIYのお約束!DIYは自己責任です。作業は十分に安全を確認しながら行ってください。
ルーターで穴あけ
まずはルーターを使った穴あけについて紹介します。
ルーターでの作業は『小さい穴』をあけるのに向いてます。
ガラスの穴あけでは作業に冷却用の水が必要になるので適当に『スポイト』『霧吹き』などに用意しておきます。
冷却用の水は『水道水』でOKです。
使用するビット
ルーターに取り付ける先端ビットは『ダイヤビット』を使用します。
ビットの形状については『球状タイプ』と『円柱タイプ』の2種類を使います。
またビットの大きさは希望の穴のサイズより『小さいサイズ』から作業を始めます。
穴あけ準備
穴あけするガラスの下には木の端材などで下敷きをしておくか、穴をあける位置の下の『スペース』を空けるなどしておきます。
また作業は水で濡れても良い所するようにしておき、ガラスは作業中に動かないようにクランプなどで固定しておきます。
ガラスに穴をあける
穴をあけ作業ではまず『球状のビット』から使います。
そして穴をあけるポイントには『水』をかけて、水が無くならないように冷却しながらルーターで少しずつ削って穴をあけていきます。
この時、ルーターは回転速度を低めに設定しておきます。
ガラスの穴を広げる
そして『貫通』したらルーターのビットを円柱タイプに変更して、
あとはルーターで円を書くように回しながら任意のサイズまで穴を『拡張・調節』したら穴あけ完了です。
穴があいた後は水が下に『落ちていく』ので、水が無くなりやすくなるので気をつけます。
ガラスの穴を磨く
穴あけ後、穴をキレイにしたい場合は『研磨用の砥石』などにビットを変更して作業するとツヤを出すことが出来ます。
砥石
まとめ
ルーターを使った穴あけは作業的に大きいキレイな円を作るのは難しいのですが『形を変える』ことも出来るので、穴を『楕円』や『U字』にすることも可能です。
ルーターは単なる穴あけだけでなくフリーハンドで研磨・研削できる自由度の高さが魅力的な工具となっています。
ルーター
ダイヤビット
電動ドリルで穴あけ
次はダイヤモンドコアドリルを使った穴あけを紹介します。
ダイヤモンドコアドリルの穴あけでは中サイズから大サイズの穴をあけるのに向いています。
また先ほど同様に作業中には冷却用の水が必要になります。
ダイヤモンドコアドリル
ダイヤモンドコアドリルではまずあけたい穴のサイズに合わせてドリルを用意しておきます。
ダイヤモンドコアドリル
コアドリルガイド
そしてダイヤモンドコアドリルにはセンタードリルが無いため、ドリルが滑るので『ユニバーサルガイド*』などを使って作業します。
※ガイドはダイヤモンドコアドリルに付属している場合もあります。
コアドリル用ガイド
穴あけ準備
穴あけ作業ではまずガラスが動かないように固定して『ガイド』を設置します。
場合によっては木材などを下敷きにして、周りが濡れても良い場所で作業します。
ガラスに穴をあける
準備ができたらガラスに水を差して『電動ドリル』をまっすぐ垂直にして穴をあけていきます。
ドリルの回転数は穴の大きさにもよりますが、基本は『低速回転』ぎみに設定しておきます。
あとは冷却水が無くならないよう、『水の補給』をしながら作業を進めます。
TIPS:作業は水をかけ流しできるお風呂場なども便利です。シャワーヘッドを外してホースを固定できる吸盤を使用すれば、冷却水を掛け流しでドリルの作業に集中できます。ただしお風呂場は音が反響し、作業中にかなり大きい音が出るので注意が必要です。
吸盤
作業のコツ
ダイヤモンドコアドリルでの作業ポイントはまず水を供給しながら『しっかり冷却』する事と、ドリルには押す力をあまり加えずに電動ドリルの自重を利用するイメージでゆっくり削っていくことです。
作業時間は『穴の大きさ』や『厚み』にもよりますが、5分~10分くらいかかるつもりで気長に作業していきます。
特に『最後の方』はガラスが薄くなり大きなカケが生じやすいので急がずに作業していきましょう。
またカケをなるべく防ぎたい場合には『下敷き』をするなどした方がカケにくくなります。
CAUTION:ダイヤモンドコアドリルで穴あけするとガラスの破片が出る場合があります。透明なので気づきにくく、鋭いので知らずに触ると怪我をする可能性があるので注意してください。
ガラスの穴を研磨する
穴の断面などをキレイにする場合は『ガラス用の砥石ビット』や『ホイルタイプの砥石』で研磨します。
『番手』は粗さに応じて120番~180番くらいで研磨し、触れてみて怪我しない程度まで適当に磨きます。
研磨作業は強く当てすぎたり熱しすぎないよう注意します。
またツヤ感を出したい場合は『水とぎ』した方がツヤを出しやすくなります。
ちなみに『粗めの番手』で作業すれば多少穴を拡張することもできます。
ガラス用ホイル砥石
砥石ビット
まとめ
ダイヤモンドコアドリルでの穴あけは小さいサイズがあまり無いで難しいですが、サイズさえあればキレイな円の穴を簡単にあけることができるのが魅力です。
使用する電動ドリルについては『低速』での作業を要するので『速度調節できるタイプ』がおすすめです。
またインパクト機能(打撃)は『無い』方がガラスを割ってしまうリスクが減るのでオススメです。
電動ドリル(ダイヤル速度調節付き)
終わりに
ガラスの穴あけ作業はハードルが高そうに思えますが、ポイントさえ分かっていれば大きな失敗することはほとんどありません。
急いで作業したり冷却がうまく出来ないと、『ガラスに割れ』が生じたり『ビットの消耗が激しくなる』ので、くれぐれも低速回転と水での冷却を怠らないようにします。
それではよいDIYライフを。
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