かわいいタウナギの飼育方法!

JIROです!

今回は日本で採取できる淡水魚では唯一無二のキャラクターであるタウナギの飼育について紹介します。

派手ではありませんがウナギやウツボ、または蛇のようでもあり、よく見ると愛嬌のあるとてもかわいい魚です。

それではさっそく参りましょう。

タウナギとは

タウナギ中サイズ

まず最初はタウナギの特徴や生態について簡単に紹介します。

タウナギにはヒレやウロコなどが無く、『空気呼吸』を行うヘビのような体型の魚です。

また名前にウナギと入りますが、ウナギとは別種になります。

分布

タウナギ分布図
参考元:山と溪谷社/日本の淡水魚(2019.10.20)/藤田朝彦

タウナギの原産国は中国・東南アジアで、本州にいるタウナギは、昔に大陸から移入されて定着したものです。

沖縄には在来集団(リュウキュウタウナギ)がおり、このタウナギと本州のタウナギは異なっている*と考えられています。

※本州のタウナギは雄が口内保育するが、沖縄のものはしないなどの違いがある

生態など

タウナギの生息する環境は主に水田地帯や水路、穏やかな河川などです。

タウナギは水辺で穴をあけるので、田んぼを干上がらせる事もある害魚としても知られています。

サイズ・体長

最大で全長80cmに成長するとされています。

寿命

寿命は10年以上と言われています。

食性

肉食で主に魚類や甲殻類などを捕食します。

雌雄について

タウナギは雌性先熟で、ほとんどがメスで生まれ、成長(40cm~)すると性別がオスに転換します。

タウナギの入手方法

タウナギの入手方法は、アクアリウムショップやネットショップなどでもあまり見かけない魚で、採取がメインになります。

採取する場合も珍しい魚ではないのですが、分布している地域のどこにでもいるという魚もないので、入手には少し苦労するかもしれません。

採取ポイント

タウナギを採取しやすいシチュエーションは、田んぼに隣接した小川などです。

また穴を掘るため、護岸されていない草が生い茂る土っぽさのある環境の方が生息し易いです。

採取する時は草むらをガサガサするより、草むらの根元や土に刺激を与えて追い込むようにする時によく捕れる印象です。

↓ガサガサ採取についてはこちらで紹介しています↓

水槽サイズ

タウナギ飼育に必要な水槽サイズは、体長と同じ程度の長さの水槽から飼育可能です。

最終的には45cm~60cm水槽クラスが必要となります。

水槽

フタが必要

タウナギは飛び出すことがあるので、水槽にはフタが必要になります。

意外とジャンプ力が高く、特に導入初期は飛び出し易い傾向があるので注意します。

Tips:タウナギは飛び出しても普通の魚より長く耐えることができるため、数時間程度であれば助かることも多いです。

レイアウト

水面付近で停止するタウナギ

タウナギのレイアウトアクアリウムや水深のあるアクアテラリウムなどで飼育できます。

タウナギが溺れることは簡単にありませんが、空気呼吸という事もあり、よく水面付近に顔を近づけて停止・休息など行うため、体長に対して水槽が深すぎる場合は、水面付近までの足がかりになるような流木や水草などを用意します。

水草との相性

タウナギと水草の相性は、かなりの穴を掘れる魚なので水草は荒らされる可能性が高いです。

どうしても水草を入れたい場合は、ウィローモスやミクロソリウムなど活着タイプの水草がおすすめです。

↓ウィローモスの育成についてはこちら↓

水質

水質については、タウナギは空気呼吸で酸欠にならず汚れなどにも強いため、フィルターは投げ込み式など小規模なもので十分です。

ただ水槽の環境をためにも、水道水の『カルキを抜く』ことと、『定期的な水換え』などは行うようにします。

水作エイト

カルキ抜き

水温

タウナギを飼育する水温については、短期間であれば0℃近くでも耐えられる魚なので室内であれば、ほとんどの地域で無加温で飼育できます。

目安としては10℃~30℃くらいで飼育します。

エサ・餌付けについて

タウナギの餌は『冷凍赤虫』などや、あるいは生きた『魚やエビ』などになります。

新鮮であれば死体(動かない)であっても問題ありません。

ニオイに反応して餌をゆっくり探すので、最初は嗜好性の高い赤虫などを少量まいておくなどすると餌付けが簡単です。

人工飼料にも餌付きますが時間が掛かることもあるので、生餌などでキープしつつ環境に慣れさせてから徐々に導入するようにします。

冬の餌やり

冬場のエサやりは、代謝がさがるので量を減らして、姿が見えればたまに赤虫を少量与える程度でも大丈夫です。

Tips:タウナギは水温が10℃くらいになると摂餌しなくなります。

タウナギの混泳について

タウナギの混泳

タウナギ同士の混泳については、誤食されない体格差と水槽にある程度の広さがあれば混泳できます。

導入初期のタウナギは他のタウナギに噛まれやすい事もありますが、落ち着くと間違って噛み付かれることも少なくなることが多いです。

慣れたタウナギ同士でも、生きた餌などを放り込んだ時には反射的に噛み付くことはありますが、よほど体格差がなければ食べられることはほとんどありません。

ただ個体の相性、もしくは成熟度合いの相性か、噛みつかれやすいペアもあるため、なるべくバッティングしにくいようレイアウトを複雑にするなど工夫をしておきます。

他の生体との混泳

タウナギの幼魚
チビタウナギ

タウナギは肉食なので、他の魚の混泳基本的には向きませんが、小さなタウナギ(10cmくらい)であれば、よほどの小魚でない限り捕食できないので混泳が可能です。

タウナギはエサを探すのが遅いので、アッという間に餌がなくなるような環境だと餌にありつけなくなるので混泳する際には注意が必要です。

CAUTION:同種・他種かかわらず混泳は自己責任にてお願いします。

タウナギ飼育のまとめ

最後にタウナギの飼育について簡単にまとめます。

  • 水槽は体のサイズくらいでも飼育可
  • フィルターは簡単なものでOK
  • ヒーターなしで飼育可
  • 餌は赤虫や人工飼料、生餌など
  • 混泳は場合による

終わりに

タウナギは普段からアクアリウムをしている人であればとても飼育しやすい魚です。

またヘビの様でもありナイスなキャラクターなので個人的にもとてもお気に入りの魚です。

気に入った方は是非水槽のメンバーに加えてみて下さい。

それではよいアクアライフを。

参考資料小学館/日本魚類館

参考資料:山と溪谷社/日本の淡水魚

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