JIROです!
今回は初心者の方向けに『水草水槽』を始めるためのCo2添加に必要なものについて紹介していきます。
Co2添加は『ハードルが高そう』に感じてしまうかもしれませんが、けっしてそんなことは無く、むしろ水草の育成を簡単にしてくれるので初心者の方にもオススメしたいシステムとなっています。
それではさっそく参りましょう。
Co2添加に必要なもの
まず水槽にCo2を添加するために必要なものは個別にみると主に『7つ要素』があります。
それは以下の7つです。
- Co2ボンベ
- レギュレーター
- 電磁弁
- スピードコントローラー
- Co2逆止弁
- カウンター
- Co2拡散器具
そしてこれらは器具の順番はあまり『入れ替え出来ない』ので、基本的にこの順番で使用することになります。
それでは順番に各所について簡単に解説していきます。
二酸化炭素ボンベ
まずはCo2の本体とも言える『二酸化炭素の入ったボンベ』についてです。
ボンベには『小さな使い捨て』のものから、再充填できる業務用の『大きなボンベ(通称ミドボン)』など様々なものがあります。
個人利用でCo2添加を始めるには小さな使い捨てボンベが『使いやすい』のでまずはオススメです。
ただし沢山使う場合は小さなボンベでは『コスパ的に合わない』ので個人でも業務用のボンベを使用してる人もいます。
小型Co2ボンベ
レギュレーター
次はボンベに取り付けるレギュレーターについてです。
レギュレーターとはボンベから噴出するCo2の圧力を一定に調節(減圧)する器具です。
圧力メーターの付いてるものはほとんどの場合『圧力の変更可能』で、メーターの無いものは『圧力が固定』のタイプとなります。
アクアリウムでは『圧力メーター』は有ってもCo2が減ってきた時に分かりやすくなる程度の効果で、Co2が無くなった場合は後ほど説明するカウンターでも確認できるので、圧力メーターが無くてもそこまで困ることはありません。
レギュレーターの注意点
レギュレーター選びの注意点としてはまず『大きなボンベ用』と『小さなボンベ用』ではネジのサイズが違うので購入時には注意が必要です。
また『小型のボンベ』はレギュレーター装着時に『ボンベに穴を開けるタイプ』なので、一度装着したら空になるまで外せません。
ボンベ内の『Co2』は漏れ出ると指が凍るくらい冷たいので、空になる前に外さないよう取り扱いに気を付けます。
※ボンベのメーカーによっては独自のネジであることもあります。稀に国内の汎用ボンベに合わないレギュレーターもあるので注意が必要です。
電磁弁
次はレギュレーターに取り付ける電磁弁についてです。
電磁弁は『Co2添加』のON/OFFを自動で行うための機器です。
これについては『手動で操作するボールバルブ』もありますが、いずれにせよCo2添加のON/OFFを制御する器具が必要になります。
電磁弁は使用中に熱くなる製品も多いので取扱に注意します。
電磁弁
電磁弁の時間設定について
多くの電磁弁は基本的に電源が入ると弁が開くようになっているため、Co2の添加時間は電磁弁にさらに電源にタイマーを用いて設定することになります。
電源のタイマーはアナログの『プログラムタイマー』やスマホで操作する『スマートプラグ』などを利用します。
照明を電源タイマーで管理している場合は同じ電源を使えば『照明と連動してCo2の添加』を開始することが出来ます。
プログラムタイマー
スピードコントローラー
次はCo2の添加量を調節する器具であるスピードコントローラー(略してスピコン)についてです。
スピコンはバルブを開け締めすることで『Co2の添加量(添加速度)』を調節できる器具となっています。
※電磁弁とスピードコントローラーの位置は逆転してもOKです。
添加速度のタイプ
スピコンには添加速度が『遅いタイプ』や『早いタイプ』などの特性に分かれている場合があります。
※添加速度が速くなる=Co2添加量が多くなる
早いタイプは添加量を『少なくコントロールするのに不向き』なので、よほど大きな水槽でなければコントロールしやすいスピードの遅いタイプの方がおすすめです。
スピコン(低速タイプ)
カウンター
そしてスピコンで調節した『Co2の添加量』は次のカウンターで確認することになります。
カウンターは水を入れておくことで、毎秒何滴といった形で添加量を確認することができます。
レギュレーターに圧力計が付いていない場合はこのカウンターを見ることでも『Co2ボンベ残量』の有無を確認することが出来ます。
カウンター
Co2逆止弁
そしてCo2添加のラインの中には水の逆流を防ぐための逆止弁を入れておく必要があります。
この逆止弁はエアポンプ用ではなくCo2用の逆止弁でなければなりません。
またIN/OUTの方向性があることが多いので設置する際はよく確認しておきます。
Co2逆止弁の位置
このCo2逆止弁の位置はカウンターの手前(スピコンとカウンターの間)に入れるようにします。
カウンターより後に入れた場合は、Co2添加の停止後はカウンター内の水にCo2が溶けて減圧しその間『正常に機能しない』ことがあります。
※基本的に水が逆流しないようにセッティングされていれば問題が起きることはほぼないですが、次にも紹介するインラインタイプのCo2拡散器を使う場合などは特に注意が必要です。
Co2逆止弁
Co2拡散器
Co2添加システムの最後につけるのはCo2の拡散器です。
水槽内に設置するCo2拡散器には『エアストーンのようなタイプ』や『カッコいいステンレス製』、『おしゃれなガラス製』など様々なタイプがあります。
エアレーション用でも見た目が似ている製品がありますが、Co2はより圧力をかけて気泡を細かく散布した方が効率が良いため、エアレーション用のストーンなどは『基本的に使わない』ようにします。
また拡散器には水槽内に設置せず、外部フィルターのホースなどに取り付ける『インラインタイプ』もあります。
もちろんそのインラインタイプの場合でも最後になるように取り付けます。
Co2拡散器
Co2器具まとめ
というわけで、以上がCo2添加に必要となる7つの要素についての紹介でした。
たくさん必要なものがありますが、1つ1つの器具は分かりやすいものばかりで、器具が多少変わっても基本は同じです。
ちなみに接続に使うチューブ(黒い線の部分)は『耐圧チューブ』や『シリコンチューブ』など位置によって使う物が違うことがあります。
各器具のつなぎ方
チューブについては使用する器具にもよりますが、スピコンや電磁弁などの『ワンタッチ継手』であるものは基本的に耐圧チューブで接続していきます。
カウンターからCo2拡散器にかけては『シリコンチューブ』などで接続することが多くなります。
特に拡散器にガラス製など使う場合は耐圧チューブだと取り外す際に『破損に繋がる』ので注意します。
※Co2拡散器による
おすすめの耐圧チューブ
耐圧チューブは色付きのタイプもありますが、特にこだわりがなければ透明タイプがオススメです。
透明だと万一水が逆流した時も目視で水の動きを確認することができ、『逆止弁の効き』や『現状どこまで逆流しているか』などを見て取ることができます。
透明の耐圧チューブ
複合器具が便利
Co2の添加は取り付けるものが多くてゴチャゴチャしてしまいそうですが、製品の中には先ほど解説した機能を複合しているものがあります。
最後にその中から便利な製品を一部を紹介します。
レギュレーター+電磁弁+スピコン
まずはレギュレーター、電磁弁、スピードコントローラー(+カウンター)が複合されてる製品です。
これだけでCo2添加システムがかなりスマートになりますし、『コスパもかなり良く』なります。
レギュレーター+電磁弁+スピコン(+カウンター)
カウンター+添加器具
他には拡散器とカウンターが一体になっている製品もあります。
ただし、この手のものは透明を生かしたガラス製品が多いので取り扱いに注意が必要です。
カウンター+Co2拡散器
おわりに
今回は基本的な機能・使い方を簡単に説明しましたが、製品によって使用条件などで異なる場合もあるので、実際にご使用の際は『製品の取扱説明書』でも確認してみてください。
それでは以上、Co2添加に必要な器具についての紹介でした。
それではよいアクアライフを。
Co2セット
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