
カメを緑溢れる水槽で飼いたい。
しかし、カメのレイアウト破壊力は水槽内における怪獣そのもの。
植物を薙ぎ払い、地形すらも容易に変えてしまいます。
それでも、なんとかしてキレイな緑の中でカメを飼育したい。
そんな欲望を叶えるべくカメとレイアウトを考えてみました。
カメ水槽に植物が不向きな理由
- カメは力持ち
- カメ水陸両用(大体どこでもいける)
- カメは草を食べる可能性
- バスキングポイントや紫外線ランプなどスペースが必要
不向きな理由は色々ありますが、大きな要因として普段レイアウトに使う素材(流木、石、草など)がカメに対して小さ過ぎるということがあります。
なので一番良い解決策は大型水槽に大きなレイアウト素材と大きな植物を植えればいいのです。そう、いと簡単な事なのです!!
しかし、大型の水槽なんてそうホイホイ用意できるようなものではないので・・・残念ながら私が用意できる水槽は45cm。
スケールが小さいですね( ´Д`)
植物と飼えるカメの条件
それでは一般家庭レベルの水槽で植物と共存可能なカメの条件を考えていきましょう!
さきほどの不向きな理由を解消していきます。
1.カメは力持ち
小型のカメにするしかありません。
できれば15cmくらいまでにしか成長しないカメがいいですね!
2.カメは水陸両用
水棲傾向の強いカメ、陸にあまり上がらない性質のカメなら、陸地にアクアテラリウム的に植物を安全に配置できる可能性が高まります。
3.カメは草を食べる可能性
肉食のカメであれば問題解決です。
または雑食でも肉食性が強ければほとんど問題はでないでしょう。
4.バスキングポイントや紫外線ランプなどスペースが必要
スペースの無い、小さい水槽でも紫外線要求度が低く、バスキングポイントがなくても大丈夫な強健な種類のカメならOKです。
これらの条件をクリアしているカメであるカブトニオイガメに白羽の矢が立ちました。(デキレース)
植物を配置する場所
カメ水槽で植物を植える、一番現実的なのは陸上部分に植物を配置することでしょう。
とは言え、配置した植物には触れられないように注意する必要があります。
こんな感じのレイアウトだと、すぐに登って荒らされてしまいます。

植物がカメに触れられると…
一度、試しに強力な植物筆頭のポトスを陸上部分に植えてみたことがあります。
しかし、陸上を作る為の堤防の石を徐々に動かされ、陸上部分をどんどん削られ、最終的に陸上部分は消失してポトスも蹴散らされました。
小さなカメでも、なかなかやります( ´Д`)
カブトニオイガメと植物のレイアウト方法
カメに動かせないような大きな石だけで陸上部分を作り、活着系の植物を配置します。
- 陸上の土台部分は大きめの石だけで構成
- 流木や石などに活着する植物を使用
- 上陸できないようなレイアウト
そして今回の秘策(?)です!
使用するレイアウト素材

こんな感じで、ぶつ切りにされて、置きやすくされている流木が販売されています。
ブラックホーンウッドという商品名で私は購入しました。
これを逆に向けると空洞が空いているものがよくあります。

こいつの窪みに水が溜まる程度の水位にして、大きなスケールで強く活着してくれそうなヤマサキカズラを挿します。

空洞部分に植物を挿して水分補給をしつつ、根本を流木でガードするイメージです。
つまり今回の作戦は『流木を鉢のように使用する!』です。
その状態でヤマサキカズラが生い茂ったらカメを投入します。
さすがに活着もしていない状態ではヤマサキカズラに生き残る目はないでしょうから。
カブトニオイガメのレイアウト水槽完成

先程の注意点などを踏まえて作ったレイアウトです。
土台は大きな石だけで構成して、その上に大きめの流木を鉢の様にして、ヤマサキカズラなどが配置されています。
流木にカメが登れないよう、水面と段差を付けて植物を生い茂らせました。
また流木をひっくり返されないよう、木が石を抱え込むような感じで隙間を埋めてセットしました。
あとは運動しやすいよう、流木の周りを1周できるようなレイアウトにしました。
OF管を埋めてレイアウトすればより見た目は良くなるのですが、カメの水の汚し方を考慮してメンテナンス性をとりました。
実はヤマサキカズラが・・・
お気づきのかたも居るかもしれませんが、上記写真ほとんどポトスです。
夏の終わりごろにヤマサキカズラをセットして冬くらいまでは順調に育ったのですが、2月の下旬ごろの1週間でバナナの皮のように葉が黄色くなってほとんど枯れてしまいました。
なのでピンチヒッターで無加温余裕のポトスを投入しました。
結果としてはヤマサキカズラも多少生き残って復活しましたが、割合としてポトス85対ヤマサキカズラ15くらいになってしまいました。
カメを投入した水槽その後


カメを投入した後、多少は石など移動させられましたが、植物はカメに負けずに増えているので大体希望通りの形になりました。
カメに対し大きな石で土台を作ったので、エビを投入しても追いかけてレイアウトを破壊されることはなく、隠れ家を維持し続けられるので残飯処理班として、エビも生き残ることに成功しました。
カメ水槽ですが、水がキレイでコケもほとんど出ないのは、多少植物が貢献してくれているからかもしれません。
とは言えレイアウト的に本当にただ緑がある水槽と言うだけなのでちょっと物足りないですが、相手がカメなのでとりあえずこれで満足です。
セットしてから2年が経ち…⇒カブトニオイガメ引っ越しました!
You Tubeで引越し先の様子をアップしました!
カブトニオイガメほんとオススメです
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