ヨシノボリ飼育方法!特徴やレイアウト・エサやりについて

JIROです!

今回は『日本の淡水性のハゼ』であるヨシノボリ類の飼育について紹介します。

それではさっそく参りましょう。

ヨシノボリについて

ヨシノボリの大きさ
カワヨシノボリ

まずはヨシノボリについて簡単に紹介します。

ヨシノボリとは日本の河川の『淡水~汽水域』に広く生息するハゼの1グループです。

なので一言でヨシノボリといっても多種多様で、日本だけでも10種類以上のヨシノボリが生息しています。

またヨシノボリは異なる種でも『似ている種』や、同じ種でも『パターン(斑紋など)が違う』タイプなどもいるため、種類を見極めるのが難しい場合もよくあります。

ヨシノボリの腹びれ

ヨシノボリの特徴1つとしては『腹びれが吸盤状』になっているため、ツルツルしたガラス面にも留まることが出来ることが挙げられます。

これはハゼ類の特徴とも言えますが、例えば同じ淡水性のハゼである『カジカ』や『ドンコ』には吸盤がなく、ガラスなどに吸い付くことができない種もいます。

ヨシノボリの繁殖

ヨシノボリの繁殖・成長について
シマヨシノボリ

ヨシノボリの繁殖については多くの種が海水を必要とし、生活環の短い期間だけを海で過ごす『淡水性両側回遊魚』と呼ばれる生態に区分されます。

また淡水のみで成長する種としては『カワヨシノボリ』『シマヒレヨシノボリ』などが挙げられます。

ただ、いずれにせよ飼育する場合はどの種も『淡水のみで可能』です。

ヨシノボリの大きさ

ヨシノボリの大きさは種類によって差はありますが、成魚でも大体5~10cm程の魚となります。

また『大きな種』でも、最大12cm程度となっています。

そのため飼育する場合も30cm程度の小さな水槽から終生飼育が可能です。

大きな種:オオヨシノボリ、ルリヨシノボリなど
小さな種:シマヒレヨシノボリ、トウカイヨシノボリなど

飼育方法

ヨシノボリの食性
クロヨシノボリ

ヨシノボリを飼育する場合は一般的なアクアリウム同様に『カルキを抜いた水』を使用して、水槽には『ろ過器(フィルター)』を付けて、出来れば『エアレーション(ブクブク)』もしておきます。

初めて魚を飼う方の場合は『一般的な飼育セット』で良いのであらかじめ用意しておき、水槽を立ち上げてから1ヶ月後以降に魚を入れるようにします。

水槽セット

レイアウト

ヨシノボリ水槽のレイアウトは『流木』や『』などで隙間を使って隠れ家となる場所を作るとよいでしょう。

また水槽に敷く砂利を『細目~中粒』くらいにすると、ヨシノボリが小石をくわえて運びながら『巣作り』するカワイイ姿を見ることができるのでオススメです。

砂利

水質管理

水質管理も一般的なアクアリウム同様に『週に1~2回』くらいの頻度でカルキを抜いた水での水換えになります。

水温については『10℃~28℃』程度を目安にしますが、亜熱帯地方のヨシノボリであれば『18度を下回らない』ように気をつけます。

夏場に水温が上がるようであれば『水槽用のファン(送風機)』を設置するだけでも、水温を2℃~4℃程度下げることができます。

カルキ抜き

冷却用ファン

ヨシノボリの食性

ヨシノボリの食性肉食性の強い『雑食』となっています。

自然下では『付着藻類』や小型の『水生昆虫』・『』などを捕食し、水槽で餌付けする場合は『冷凍赤虫』が簡単なのでオススメです。

人工飼料で餌付け

人工飼料でヨシノボリを飼育したい場合は、なかなか慣れない個体もいるため注意します。

慣れれば普通のエサも食べることもありますが、まずは『肉食魚用のエサ』でヨシノボリが『食べやすいサイズ』の人工飼料を選びます。

食べるまで人工飼料しか与えないというやり方もありですが、エサだと認識できないままだと最後まで食べないことになるので、人工飼料で餌付けしたい場合は赤虫などでキープしながら『徐々に慣らす』つもりで準備しておくのが良いでしょう。

キャットミニ

入手方法

ヨシノボリを入手したい場合は『ペットショップ』でも購入できますが、ヨシノボリ類は全国的に分布しているため採取もオススメです。

とは言え、採取にはハードルもあるため購入したい場合は実店舗だと販売されてないこともあるので『ネットショップ』の方が確実です。

採取する

採取する場合は特定のヨシノボリに絞ると難しくなりますが、とにかくヨシノボリ類が捕れれば良いという場合であれば、どこにでも居ると言えるくらい広く生息しているので採取の難易度は『一番簡単な部類』の魚と言えます。

ヨシノボリは上流~中流の河川で『大きめの石がゴロゴロしている場所』だと高確率で生息しており、採取はタモ網に追い込むように『石をひっくり返す』と捕れやすかったりします。

ヨシノボリ

混泳

混泳する場合は、ヨシノボリは肉食傾向が強いため口に入るサイズの『小魚』や『エビ』はほとんどの場合食べられてしまうため注意します。

ただし体格をある程度揃えてやれば、ヒレを囓られることはあって食べられてしまうことはほとんどありません。

同種の混泳

ヨシノボリ類同士で複数飼育する場合だと、『縄張り意識』が出て争うことがよくあります。

衝突しても殺されるようなことはあまりありませんが、ずっと追い回されているような状況だと拒食した死んでしまうこともあるので、ヨシノボリ同士で複数飼育する場合は『水槽の大きさ』に余裕を持って、流木や石で『隠れ家を多く』用意しておくことと、一対一にせず『多めの数で飼育』すると意識が分散して一匹が死ぬまで追っかけ回されるようなことが少なくなります。

タンクメイト

ヨシノボリを飼育のタンクメイトにオススメな魚としては、捕獲対象になりにくくエサの食べ残しなども隅々まで掃除してくれるドジョウなどが挙げられます。

また、アカザなどもエサの嗜好性が似ていおり、お互いに無関心になりやすい魚なのでタンクメイトにオススメです。

お約束!混泳は自己責任です。混泳に絶対はないため、様子をみて慎重に行って下さい。

終わりに

ヨシノボリは飼育しやすく、あまり大きくもならないので初心者の方にもおすすめできる魚です。

観察していても楽しい魚なので、気になった方は是非飼育してみてください。

以上、ヨシノボリの飼育方法についてでした。

それではよいアクアライフを。

ヨシノボリ

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