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大型連休に屋久島の白谷雲水峡に行ってきました。
中でも人気スポットの苔むす森は、もののけ姫の舞台モデルで有名です。
今回は白谷雲水峡をトレッキングガイド付きでレビューしていきます。
白谷雲水峡の苔むす森とは
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白谷雲水峡の中で有名な絶景ポイントとして有名なのが『苔むす森』です。
そもそも森全体が苔にあふれているのですが、その中でも特に見所のポイントが『苔むす森』と呼ばれています。
一時期『もののけ姫の森 』と称されていましたが、今は大人の事情で『苔むす森』と呼ばれています。
苔むす森までの所要時間
白谷雲水峡の『苔むす森』までは、屋久島のトレッキングでは軽いコースで片道60~90分程度です。
なので、ゆっくり回っても往復4時間くらいのコースとなります。
白谷雲水峡までのアクセス
白谷雲水峡の入り口までのアクセスはバスやレンタカーを利用します。
送迎付きのガイドツアーであれば宿から直行できます。
白谷雲水峡は超人気のトレッキングコースなので、レンタカーの場合、到着時間が遅くなると駐車スペースに止められないので路駐になります。
※路駐の列が長くなるとスタート位置からかなり離れた場所から歩きだすことになる事もあるそうです。ガイドさん曰く、1km近くなる事もあるそうです…
トレッキングに必要なもの
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屋久島は『月に35日雨が降る』と表現されるほど雨が降ります。
なのでレインコートや防水のトレッキングシューズなどの雨の対策が必須です。
※体が冷えた場合は糖分を摂取しながら歩くと体が温まるので飴やチョコレートを携帯するのもおすすめ
出発時間によってはお弁当も必要です。
飲み水用の水場があるので、ペットボトルの飲料を1本持って行って、少なくなったら現地で補充すると荷物が軽く済みます。
トイレについて
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トイレは2か所、入り口と苔むす森までの途中に設置されています。
携帯トイレについては白谷雲水峡は短いコースかつ、携帯トイレを使うポイントが設置されていないので無くて大丈夫です。
ガイドの必要性
私はガイド有りでしたが、白谷雲水峡の苔むす森までであれば、標識だけで迷うこと無く行けるのでガイドなしでも十分でした。
ガイド有りのデメリットは団体行動になるので、ゆっくり撮影したい人などにはあまり向きません。
しかし、ガイド有りだと協力しながら登れる事や、送迎付きの場合は行きも帰りもバスを待たずに寝てても宿に戻れるメリットもあるので、体力に自信の無い人にはとてもおすすめできます。
苔むす森を目指して出発
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白谷雲水峡の入り口です。
既に秘境感のある川がお出迎えしてくれます。
ここがゴールでも良さそうな風景ですが、ここから『苔むす森』を目指して出発します。
大きな岩肌
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入り口からほどなくして、大きな岩肌を登っていきます。
ここもとても印象的な場所で名所になってもおかしくない風景です。
※かなり大きくて雰囲気のある岩肌なのですが、この写真では迫力が伝わらないのが残念。
白谷雲水峡の滝
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序盤からなかなか余所では見れないような川(滝)が出て来ます。
通り過ぎるだけの川ですが、すごく良い雰囲気の川です。
ちなみに後半になるとこういった川はあまり登場せず、小さな水源の水流が至る所で湧き出ている様相となってきます。
屋久杉について
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歩いているとすぐに大きい杉がたくさん出てきます。
しかし、この杉は根本が太く上部が細くなっていて、少し不思議な形の木です。
実はこれは屋久島で良く見られる切り株更新と言われる、森の世代交代の形の1つなんです。
切り株更新
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屋久杉は今では伐採できなくなりましたが、古くは秀吉の時代から伐採されていました。
その伐採された切り株に新たな杉が着生して、やがて切り株を覆うように成長していくことが切り株更新と呼ばれています。
なので、先程のように根が太い不思議な見た目になるんですね。
倒木更新
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ちなみに切り株更新が人為的であれば、倒木更新という自然的な世代交代もあります。
その名の通り強風や雷などで、折れた倒木に着生して次の世代に移行します。
倒木更新のその後
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倒木更新した屋久杉は数百年の月日がたつと、着生した倒木が風化して無くなり、二股の屋久杉になったりします。
これは白谷雲水峡にある、人がくぐれるほど大きな倒木更新された杉で、くぐり杉と呼ばれています。
屋久杉とは
実は屋久杉という固有種があるわけではありません。
屋久島では樹齢1000年以上の杉を屋久杉と呼び、1000年未満は小杉と呼ばれるそうです。
なので、ほんとは切り株更新の杉は小杉だと思われます。(自然的に根本あたりから折れた可能性もありますが)
苔むす森にすすむ
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苔むす森までの山道も本当に美しい森なので、歩いているだけで楽しいです。
ここから少しだけ苔むす森までの山道の生き物や植物、風景を紹介していきます。
ホソバコケシノブ
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屋久島では生きている木であっても見事なまでに植物に覆いつくされています。
ここまでびっしり生えるのは、きっと雨の多い屋久島だからでしょう。
今回も登山中に何回も雨が降っては止んでいました。
天然のミスティングシステムです。
ヤクシマタゴガエル
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屋久島の森にはヤクザルやヤクシカなどの固有の生き物が生息しています。
私は白谷雲水峡では出会えませんでしたが、ヤクシマタゴガエルと思われるアカガエルに遭遇しました。
個人的にはとてもうれしい出会いです。
岩を抱え込む木の根
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白谷雲水峡は其処彼処が侘び寂びの世界。
岩を抱え込む木の根が苔むして、さらにその上に植物が着生していく様子がたまりません。
光差し込む白谷雲水峡
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霧や湿った空気が漂う白谷雲水峡ですが、時折明るく光りが差し込み森が輝きます。
これがまたすごくいい。
給水ポイント
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湧き水が塩ビ管から出ている場所が給水ポイントになります。
荷物を減らすためにはこういった水場を活用してペットボトル1本で乗り切ります。
ただ、おいしいからと言って飲み過ぎるとトイレ危機が訪れるので要注意です。
※私はトイレ危機に陥りました
沢を渡る
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苔むす森までに川を飛び石するように渡っていく場面があります。
ここもまた名所になってもおかしく無い、とても印象的な景色。
見どころが多過ぎて、写真にそれほど熱心で無い私でもついつい足を止めて撮影してしまいます。
名もなき巨木たち
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ここまで歩くとだんだん慣れてきますが、名もなき巨木がそこら中にどっしりと構えています。
他の森であれば、1本あれば名所になりそうな風格があります。
苔むす森に到着
![苔むす森、もののけ姫の森](https://tonarinoaquarium.com/wp-content/uploads/2019/08/0c39377023379e380d111f28e5be05ae.jpg)
雨が降った後、苔むす森にちょうど光が差し込み明るくなる最高のタイミングでの到着。
見所の多い白谷雲水峡の中でも、さすがの絶景ポイントです。
広い空間の細部にまで苔が宿ってる風景の『苔むす森』。
いくらでも立ち止まっていたい世界です。
下山
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帰りは霧が出て幽玄な雰囲気をより一層に帯びてきました。
屋久杉の味わい深さもさらに増します。
雨が降っても、光が差しても美しい白谷雲水峡。
しかしこの後、土砂降りの雨に見舞われ、万が一増水したりすると沢が渡れなくなる危険性もあるので一気に山を下りることに。
その間も止まりたくなる瞬間が山ほどありましたが、さすがに止まるわけにはいかないので泣く泣く下山しました。
役に立ったカメラケース
屋久島では雨がしょっちゅう降るので取り出しやすい防水のカメラケースが大活躍しました。
首からかけて腰にも回すストラップがあるので、カメラケースがプラプラしなくてストレスフリーで持ち運べます。
ザックに入れると取り出すだけでも一苦労ですから。
防水カメラケース
帰り道
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下山後、町へ帰る道は見事に晴れ渡って虹が出ていました。
麓の宮之浦港まで見渡せて、山での土砂降りの雨が嘘のようです。
白谷雲水峡おすすめ度
★★★★★
白谷雲水峡の苔むす森までは短くて初心者にもやさしいコースですが、水と苔が素晴らしいので自然が好きな人にとっては最高のトレッキングになると思います。
行ったばかりですが、また行きたい…!と、既に思っています。
というわけで、個人的には屋久島だけに『まんてん 』 レビューの白谷雲水峡でした。
それでは。
※この記事は2018年の屋久島旅行記事に加筆修正を加えたものです。
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