DIY ろ過槽・配管

サンプ・濾過槽の仕切り設計について

2021年3月5日

オーバーフロー水槽のサンプ・濾過槽の仕切り設計

JIROです!

オーバーフロー水槽のサンプ(濾過槽)内の仕切りは位置や仕様によって少し効果に違いがあります。

初めてサンプを作る人にとっては仕切りの設計については迷いどころかもしれません。

というわけで、今回は初心者向けにサンプ(濾過槽)の仕切り設計について注意点を紹介します。

仕切りの高さ

オーバーフロー水槽の仕切りは余裕を持たせる

サンプ内の仕切りは基本的に少し下げておきましょう。

ろ材が目詰まりしてくると、思った以上に水位が上昇することがあります。

仕切りを下げて設計しておくと、目詰まりしたときに隣の部屋に水が逃げてくれます。

早く気づければ清掃すれば良いだけですが、漏れてから気づくと大変なことになります。

※スポンジろ材をしっかり詰めたり、細かい濾材を使ってる場合は特に水位が上がりやすいです。

次の仕切りも余裕をもって設計

1枚目の仕切りと2枚目の仕切りの高さに余裕がないと、水位が少し上昇しただけでオーバーフローしてしまいます。※右図

そうすると濾過槽を通り過ぎてしてしまうので濾過が効かなくなります。

2枚目の仕切りに余裕をもって差をつければ、多少水位があがっても大丈夫です。※左図

※サンプに水をいれすぎた状態だと、仕切りを下げた効果は失われます。

三枚目の仕切りをつける場合

3枚めに仕切りをつける場合は1枚目同様の高さで大丈夫です。

3枚目を低く設計してしまうと、水位次第で濾過槽をスルーしてしまいます。

まとめ

ろ材をたくさん詰めたくて仕切りの高さをギリギリにしたくなりますが、長期的に考えると余裕をもって設計したほうがトラブルを回避できます。

※サンプのサイズ、流量にもよりますが、個人的には最低3~4cmくらいの余裕をもっています。

最後の仕切りの位置

サンプの最後の仕切りが上から水が流れてくる場合と下からの違い

サンプ内の最後の仕切りが『水が上から流れてくる』か、『水が下から流れてくる』で少し効果が変わります。

細かい事ですが気になるポイントがあるのでそれぞれ紹介します。

水位が下がる槽

オーバーフロー水槽の場合、蒸発による水位低下の影響を受けるのはサンプの最終エリアです。

赤で囲ったエリアが水位が低下するエリアで、仕切りの仕様によって変わっているのがわかります。

ポンプのあるエリアの大きさが一緒でも、右の図のように最後の仕切りが下から水が流れてくる構造の方が水位の下がるエリアに隣も含まれるので、蒸発に強いサンプと言えます。

※ただし右の図の場合、最後の仕切りに隣接する濾材は水位が下がると共に露出していきます。

わかりやすい極端な例

先ほどの話をわかりやすく極端な例で示してみました。

例えば5リットルの水が蒸発した際に、『蒸発に強い』とした方はサンプ全体で水位の低下を受け止めるので、水位の低下はかなり緩やかになります。

一方、『蒸発に弱い』としたサンプは小さいエリアなので5リットル分減ると、急激に水位が低下します。

特に夏場ファンなどを回せばかなりの水が蒸発するので、右のようなサンプはすぐにポンプが露出してしまいます。

ポンプ室の水がなくなると大変

ポンプ室の水がなくなると、水がオーバーフローしなくなり循環しなくなるので当然濾過が止まってしまいます。

日々足し水すれば良いだけですが、そうなると1週間の旅行や出張などの計画は立てられなくなります。

なのでサンプを設計する場合、水位の下がる最終エリアの容量も余裕を持って作るのがおすすめです。

※実際はサンプ目一杯いれれば、最終エリアの水位の低下を遅らせることができますが、安全重視で余裕を持つことをおすすめしています。

止水する

先ほどの蒸発に強い構造のサンプは最終層の上部が止水しやすくなるデメリットもあります。

止水すると油膜が発生しやすく、最終エリアは水位の上下もあるので濃い水垢がすぐにつきます。

エアレーションなどで撹拌して油膜を解消しても、エアレーション自体が周りを汚しやすいので綺麗に保ちにくくなります。

その点、最後の仕切りが上から水が流れてくるタイプだと、止水域が出にくいので油膜などによる汚れ方が抑えられます。

まとめ

必ずではありませんが最後の仕切りが水が下から流れてくるタイプだと蒸発に強くなりやすく、上からだとサンプが汚れにくくなる傾向があります。

私の場合

参考程度に製作した濾過槽を幾つか紹介します。

ちなみに最後の仕切りについては私は上から水が流れてくるように作ることが多いです。

CASE 1

濾過槽を広めに1室だけにしたサンプです。

この場合、①の仕切りをなくせばもっと濾材を詰めれるようにも設計できたのですが、あえて仕切りをつけました。

また③の仕切りをバランスよくして、②にも濾材を詰めたほうが濾過には良さそうですが、それもしませんでした。

・ゴミ溜まりゾーン

この仕切りをつけた理由はサンプ内の止水域を減らす事澱を留まらせる事が目的でした。

この作りの場合、仕切り①が無いと濾過槽で発生する澱が直接ポンプ室に流れてきます。

私の場合、水を足すときはポンプ室から水を注いでるので、仕切りがなければ濾過槽からの澱が舞い上がってメイン水槽のに排出されてしまいます。

そして②に濾材を詰めなかったのは発生する澱を吸い出し易くする為です。(メンテンナンス性の向上)

そういった理由からここでは最後の仕切りをわざわざ上から水が流れてくる設計にしました。

※②のエリアは水位が固定されるので加温する場合はヒーター等を入れるエリアにも最適です。

濾過槽を広くした場合のポイント

濾過槽を広くとった場合、撹拌しないと稼働率の低いろ材が発生するので下からエアレーションをしています。

エアレーションを下から行う場合、細かい濾材だと空気がダマになって大きくボコッボコッと爆発するように空気が上がってきます。

なので、ろ材の下からエアレーションする場合は通気性の良い濾材がおすすめです。

私はバイオボールがお気に入りです。

カミハタバイオボール

CASE2

こちらは流動ろ過を設計してみたサンプです。

ここでも最後の仕切りは上から水が流れてくるタイプにしました。

ここでの仕切りを設置した一番の理由は、うまく流動する水位で固定したかった為です。

もちろん澱を留める効果もありますが、仕切りの高さをよく考えて設計しました。

落水式(仮)流動ろ過を作るときの注意点⇒改訂!オーバーフロー水槽で流動ろ過を作る場合の注意点

流動ろ材

私の場合まとめ

オーバーフロー水槽をする理由は人それぞれたくさんあると思います。

私の場合、オーバーフロー水槽は濾材がたくさん詰められるから使っているというより、水槽の水位の固定であったり、拡張性やメンテナンス性から選んでいるので、ろ材の量より機能性、メンテナンス性を重視してサンプを作ることが多いです。

なので、いつも濾材に使わないスペースが多いですが、強力なろ過を重視するなら、もっとろ材を確保できる設計を考えるでしょう。

自分の求めるものによって、設計を色々考えられるのが自作の楽しみだと思います。

終わりに

サンプは製作後に変更が効かないので、基本的に余裕を持った設計がおすすめです。

まぁこんなことを言いつつ、私はついつい欲張って未だに失敗を繰り返しています。

でも自作は趣味なので自分の好みで作るのが一番なので失敗したっていいんです。

ただ大惨事にならないよう気を付けて設計・作業してください。

既製品を見るのも勉強になります。

この記事が少しでもオーバーフロー水槽の自作の参考になれば幸いです。

それではよいアクアライフを。

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