JIROです!
今回は初心者向けにデジタルノギスを選ぶ時に知っておきたいオススメの『機能』や『製品』などについて紹介します。
それではさっそく参りましょう。
デジタルノギスの機能と性能
まずはデジタルノギスの機能について紹介します。
紹介する『機能』の有無は製品によっても変わるので、気になる機能があればデジタルノギスを選ぶ時にチェックしてみて下さい。
オートパワーオン・スライドパワーオン
まずはオートパワーオン(スライドパワーオン)機能についてです。
これは名前の通り電源ボタンを押さなくても、ノギスのジョウを動かすだけで自動で電源が入るという機能です。
とても便利な機能ですが、僅かに動かすだけでも電源が入ったりするので、工具箱にしまう時などに不意に電源がついてしまうこともあります。
オートパワーオフ
そしてオートパワーオフもデジタルノギスによくある機能の1つです。
これは一定時間に反応がなければ自動で電源を落とす機能です。
オートパワーオン機能とはセットになっている事が多いですが、オートパワーオフ機能は単体でも搭載されることがあります。
サムローラー
操作面では便利な機能として、サムローラーというものがあります。
サムローラーが付いていると、親指でノギスを前後に操作しやすくなります。
サムローラーの効果
サムローラーの効果は、指の位置を変えずにある程度の幅でノギスを開閉できるため、連続して同じような大きさのものを計測する時などに作業効率が上がります。
同じ機種であれば、サムローラー付きの方が若干高価になります。
デプスバーの有無
深さを測れるデプスバーは大半のノギスについていますが、希に無いもがあります。
例えば計りでも有名なA&D社の『デジタルノギス AD-5765A-150』などはデプスバーが付いてない製品なので注意が必要です。
デプスバーが有って困ることは無いので、基本的に『有り』の製品がオススメです。
クランプネジ
ノギスにはクランプネジが付いている製品があります。
これはネジを締めることで、その位置でノギスを固定することができます。
クランプネジがあるノギスは計測器具としてだけでなく、『ジョウ』や『デプスバー』を利用して位置合わせの道具としても格段に使いやすくなるためオススメの機能です。
インチ・センチ変更
デジタルノギスによっては『ミリ』と『インチ』の表記変更を行えるタイプがあります。
日本メーカーの国内向け製品に搭載されていることは少なく、主に『中国メーカー品』などのアメリカ向けの販売と兼ねている製品に搭載されています。
この機能はメーカー側の事情でついてるようなものなので、特殊な場合を除き、有無を気にする必要は無いでしょう。
ホールド機能
製品によってはホールド機能もあることがあります。
これはボタンを押すことで、デジタルノギスに表示された数値を固定できます。
ホールドしてからはジョウを動かしても数値は変化しません。
ただ、必要とされるシーンが少ないためか、搭載されている機種はあまり多く有りません。
ゼロリセット機能
現在のジョウの位置を0にするのがゼロセット機能です。
2つの対象物の差なども測ることなども出来ます。
最近のデジタルノギスではほとんどの機種が備えている機能です。
精度のチェックポイント
次はデジタルノギスの精度を決めるチェックしておきたい項目について紹介します。
材質
デジタルノギスはボディの材質によっても精度・性能が変わってきます。
ボディの材質は大きく分けると『樹脂製』と『金属製』の2種類があります。
基本的に『金属製』の方が精度を出しやすくなるため、正確な作りになる傾向にあります。
ただ、樹脂製も『安価』で対象物を傷つけにくいなどのメリットはあるため、使うシーンによっては樹脂製が悪いとも言えません。
Tips:ちなみに樹脂製には『クランプネジ』や『サムローラー』といった機能が搭載されることはほとんどありません。
最小読取値
デジタルノギスは最小読み取り値が『0.1mm』や『0.01mm』などのタイプがあります。
当然0.01mm単位で測定できるタイプの方が、より精密な測定を行えます。
ただ最小読み取り値が0.1mm単位でも、実用する分には多くの人にとって十分なレベルだと思います。
器差
ノギスの正確さを確認するためには器差を見ます。
器差とは、『ノギスの示す数値』と『実際の数値』との差なので、器差の値は小さいほど正確な製品と言えます。
アマゾンなどの商品ページにも大抵は記載されていますが、中国メーカー品などは表記されていないことも多いです。
おすすめのデジタルノギス
ここからは、数ある実際の製品の中からオススメのデジタルノギスをいくつか紹介します。
ここでは『精度』や『品質』・『コスト』などの観点から実際に購入したデジタルノギスの中からオススメを選んでみました。
精度の高いノギス
まず精度を重視する人にオススメなのが、日本のメーカー『ミツトヨ』のデジタルノギスです。
世界的な精密測定機器のメーカーとあって信頼度は抜群です。
ミツトヨのデジタルノギス
ミツトヨの中からはCD-15AXを紹介します。
CD-AXシリーズは、最小単位が『0.01mm』で、器差も『±0.02mm』とデジタルノギスの中では非常に高精度なスペックなのが特徴です。
さらにICの低消費電力化で、電池寿命が5年となっています。
電源のオートオン・オフなどの機能はありませんが、『サムローラー』や『クランプネジ』も搭載されているので道具としての機能面は万全です。
Tips:ちなみにミツトヨの中でも少し安価なAPXタイプとの違いは、『サムローラーの有無』が主な違いとなります。
CD-15AXのレビュー
CD-15AXを実際に使ってみた感想は、ミツトヨは精度だけでなく『作り』や『動き』『質感』など、スペックを見ただけではわからない部分も含めて、すべてがハイクオリティな印象を受けました。
サムローラーの動き1つとっても安価な製品とは使用感が違います。
もちろん、しっかりとしたハードケース付きで、新品は密封されているためサビなどが発生する隙も与えていません。
価格は安くありませんでしたが、ミツトヨは品質の高さも感じられて、個人的には満足度の高い逸品となりました。
ミツトヨCD-15AX
おすすめのデジタルノギス
次は『価格』や『品質』・『精度』などのバランスの観点から、個人的にオススメなデジタルノギスを紹介します。
それがシンワのステンレス製『150mm』デジタルノギスの19995です。
150mmをおすすめした理由
デジタルノギスは基本的に大は小を兼ねる道具ですが、長尺になるにつれ『使い勝手』が悪くなり、『高価』になっていきます。
そういった点で、150mmくらいであれば『使い勝手も良く』、また100mmと150mmでは価格がほぼ変わらないということから、特にこだわりがなければ150mmが一番コスパが良いサイズとなっています。
機能
19995の機能面は安心の『オートパワーオフ』付きで、サムローラーこそ無いですが、『クランプネジ』はついています。
クランプネジは無いと不便に感じることが多々ありますが、サムローラーは無くても不便さを感じるケースは少ないので、無くても問題ないと思います。
精度
精度も最小単位が『0.01単位』で、器差が『±0.03』と高精度です。
試しにシクネスゲージをいくつか挟んでみて、簡単に『精度を確認』してみましたが、基本的に0.01単位でも誤差のない数値を表していたので、普通にDIYする分には十分な精度があると思います。
実際に使ってみた
実物を使ってみた印象は、『精度』や『品質』ジョウの『動き』などもつつがなく、便利な機能はしっかり押さえられていて『ケース付き』なので、価格を考えれば十分だと思いました。
よりコスパを求めるなら中国メーカー品になりますが、『品質の保証』まで考えると、19995は日本メーカーながら価格も抑えられているため、コスパ重視のデジタルノギスではこちらをオススメしたいと思いました。
シンワ19995
終わりに
以上、デジタルノギスのおすすめ機能や製品などの紹介でした。
デジタルノギスは沢山あるので、選ぶ時の参考になれば幸いです。
それではよいDIYライフを。
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