水槽用フィルターの種類やオススメの特徴を解説!

水槽用フィルターの種類と特徴まとめ

アクアリウムのフィルターには様々な種類があり、初心者の方はどれを使えば良いのか迷ってしまうかもしれません。

なので今回は初心者の方に向けてフィルターの種類や特徴、おすすめフィルターなどを解説していきます。

ここでは主なフィルターとして6種類の濾過方法を紹介します。

それではさっそく参りましょう。

投げ込みフィルター・スポンジフィルター

投げ込みフィルター

まずは投げ込みフィルターとスポンジフィルターについて紹介します。

投げ込みフィルターは水槽セットによく付属している代表的なフィルターの1つです。

価格:500~

投げ込みフィルター・スポンジフィルターの仕組み

投げ込みフィルターの構造イメージ概略図

投げ込みフィルターやスポンジフィルターは水槽の中に入れて使用するタイプのフィルターです。

スポンジ部分やウール、砂利部分で濾過して排出します。

エアポンプで作動するので、別途用意する必要があります。

※水中モーターで動くタイプもあります。

デメリット

投げ込みフィルターやスポンジフィルターのデメリットは水槽内のスペースを圧迫することです。

そのため、ろ材の量も確保しにくい傾向にあります。

またエアポンプで動作するので、飛沫で周りが汚れやすいのも気になる点かもしれません。

メリット

メリットは安価で設置が簡単なので手軽にアクアリウムを始められます。

またエアレーション(酸素の供給)を兼ねるので、生体や濾過に良い環境を作れます。

まとめ

投げ込みフィルター評

水槽内で目立つので、見た目を重視する水槽などには不向きですが、手軽なので小さな生体をメインにした水槽やサブフィルターにおすすめです。

稚エビなど吸い込まれる危険がある場合はスポンジフィルターの方がおすすめです。

個人的な総評:投げ込みフィルターはバケツにポイっと入れるだけでも良いので使い勝手が最高のフィルター。

水作エイトコア

代表的な投げ込みフィルターの水作エイトコア。使用するには他にエアポンプ+エアチューブが必要です。

スポンジフィルター

スポンジフィルターを使用する場合も、他にエアポンプ+エアチューブが必要です。

底面フィルター

底面フィルター

次は底面フィルターについて紹介します。

底面フィルターは小規模な水槽でも高い濾過能力が期待できる人気のフィルターです。

価格:800円~

底面フィルターの仕組み

底面フィルターの構造イメージ概略図

底面フィルターは水槽内の砂利の下に敷くタイプのフィルターです。

ろ材には敷いた砂利を利用します。

動力が別途必要で水中ポンプやエアポンプ(エアリフト式)が必要になります。

デメリット

底面ろ過デメリット

底面ろ過はベアタンクなど砂利の無い水槽では使えません

また濾材の清掃は敷いた砂利ごと行うため水草を植えたりするには不向きです。

底面フィルターの隙間に落ちてしまうような細かい砂を敷く場合にも不向きです。

メリット

底面フィルターメリット

底面フィルターは埋めてしまうため、あまり目立たず、稚魚や稚エビの吸い込み事故も起きにくい構造です。

また安価で底床を大容量の濾材として使用できるため、高い濾過能力が期待できます。

水換えの時に砂利を掃除できるポンプを使えば、ろ材の清掃と水換えを同時に行えるメンテナンス性も魅力です。

砂利クリーナーポンプ

水換え時に砂利掃除できる便利なポンプ。

まとめ

底面フィルター評

底面フィルターは目立ちにくいですが、水草などレイアウト水槽には不向きな面もあります。

しかし、稚エビなどの吸い込み事故が起きづらい構造や、手軽に大容量のろ材が確保できるため、様々なスタイルの水槽でおすすめできるフィルターです。

小型水槽の場合はエアリフト式がおすすめで、水槽が大きくなると流量的に水中ポンプの方が良いでしょう。

個人的な総評:部屋のスペースにも水槽内のスペースにも優しい合理的なフィルター。

底面フィルター(エアリフト式)

エアリフト式の底面フィルターを使用する場合は他にエアチューブ+エアポンプが必要です。(こちらは短いエアチューブが付いています)

底面フィルター(水中ポンプ)

水中ポンプと底面フィルターがセットになっています。

外掛けフィルター

外掛けフィルター

次は外掛けフィルターを紹介します。

外掛けフィルターは水槽のフチに引っ掛けて使用するタイプのフィルターです。

モーターで水を吸い上げて、水槽に引っ掛けたフィルターで濾過して排水します。

カートリッジタイプのろ材が特徴的なフィルターです。

価格:1000円~

デメリット

外掛けフィルターのカートリッジ

外掛けフィルターは純正ろ材が活性炭とセットになっているものが多く、短い期間で交換が必要になります。

生物濾過をメインとしたフィルターでは、ろ材を短期的に交換しなければならない設計は大きなマイナス点。

メリット

外掛けフィルターは価格も抑えられていて、設置が簡単です。

メンテナンス性が良く、見た目も悪くありません。

僅かですが、全体の水量が増えます。

※水量は多い方が水槽が安定しやすくなります

まとめ

外掛けフィルター評

外掛けフィルターは価格面やメンテナンス性、見た目がそこそこ良く、レイアウト水槽にも使えるバランスの良いフィルターです。

ろ材の交換頻度が高く設計されているものが多い所が難点です。

水槽に引っ掛ける性質上、あまり大きいものが無いので小型の水槽に向いています

個人的な総評:サイズの割に流量があるので、濾材次第で良くなるフィルター。

外掛けフィルター

外掛けフィルターはほとんどの場合、必要なものはすべてセットされています。

上部フィルター

上部フィルターの構造イメージ概略図

次は上部フィルターを紹介します。

上部フィルターは水槽の上に直接乗せるタイプのフィルターです。

モーターで吸い上げて、上部の容器に入ったウールマットやスポンジなどでろ過して排水します。

価格帯:3000円~

デメリット

上部フィルターのデメリット

水槽の真上に置くのでライティングの悪い場所が発生するので、吊り下げ照明やレイアウト水槽には不向きな面があります。

また基本的に対応しているのはフレーム付き水槽のみで、機種や配管のセッティングなどの自由度が少なめです。

メリット

ろ材のメンテナンス性が高く、様々なろ材を導入することができます。

場合によっては、ろ材を大容量にも出来るので大型魚も飼育できるトップクラスの性能があります。

まとめ

上部フィルターは好気的な環境でろ材の量もある程度確保でき、メンテナンス性が高いのでフィルターとしては良いですが、上部を覆うことや人気のオールガラス水槽で使えないことなど、水槽スタイルによっては選択しづらい側面もあります。

しかし、ろ過器としては優秀なので生体をメインにした中型~大型の水槽などでは、まだまだ健在のフィルターです。

上部フィルター

外部フィルター

外部フィルター

次は外部フィルターについて紹介します。

外部フィルターは高価ですが、人気No1.と言っても過言ではないフィルターです。

価格:7000円~

外部フィルターの仕組み

外部フィルターの構造イメージ概略図

外部フィルターは水槽の外に置くタイプのフィルターです。

ホースからサイフォンの原理で水を吸い出す製品が多いので、基本的に水槽と高低差が必要になります。

※横置きタイプもあります。

また密閉されている構造が特徴的なフィルターです。

デメリット

導入コストがそれなりに掛かり、簡単なフィルターと比べるとセッティングにもやや手間がかかります。

しっかり密閉されている容器なので、ろ材のメンテナンス性が高いとは言えず、また酸素が不足しやすい傾向にあります。

メリット

外部フィルターメリット

外部フィルターは全体の水量が増え様々なろ材を使用できます。

配管や水の向きなどセッティングの自由度が高く、給水パイプなどもレイアウトに合わせて目立たないように設置できます。

さらに人気のフィルターなので商品の種類も多く、見た目の美しいガラス製やステンレス製のパイプなどのカスタムパーツも豊富です。

まとめ

外部フィルター評

外部フィルターは設置しても水槽内であまり目立たず、Co2を発散しにくいので水草レイアウト水槽に向いています

大きめの生体を飼育する場合は酸欠になりやすい側面もあるので、エアレーションが別途必要になることもあります。

アクアリウムのスタイルを問わず、小型~大型の水槽で幅広く使用されてます。

個人的な総評:コストはかかるが、見た目・ろ過能力・豊富な選択肢、など全体的に高いメリットのあるフィルター。

外部フィルター

アクアリウム製品で有名なドイツメーカーのEHEIM(エーハイム)の外部フィルター。

外部フィルター(横に置けるタイプ)

横に置けるタイプの外部フィルター。

オーバーフロー水槽

オーバーフロー水槽の構造イメージ概略図

オーバーフロー水槽は水槽の下にサンプ(濾過用水槽)を置いて濾過する方法です。

オーバーフロー水槽は少し特殊で、基本的に穴の開いた専用の水槽が必要になります。

※穴の開いた専用の水槽台も必要になります。

オーバーフロー管を通じて下に水が落ちてゆき、サンプでろ過した後にポンプでくみ上げて水槽に戻します。

構造上、水槽の水位が一定になる特徴があります。

価格:30000円~

デメリット

サンプだけでなく、水槽や水槽台まで一式専用のものが必要なので、全体的に費用が多く掛かります

また配管のセッティングなどの手間も一番かかります。

水槽に穴がある都合上、様々な面で後から仕様変更することが難しくなります。

メリット

水量が大きく増え、ろ材も大容量を確保できます。

ヒーターや水温計などはサンプ(ろ過用水槽)に設置すれば水槽内をスッキリさせることができます。

まとめ

オーバーフロー水槽評

オーバーフロー水槽は手間と費用が掛かりますが、水量やろ材を大きく増やすことができます。

またやサンプ内にヒーターやエアレーションなど自由にカスタマイズできるのも魅力です。

中型~超大型の水槽に向いています。

個人的な総評:費用がかかり水槽の穴の位置など後から変更出来ないといったネガティブな要素もありますが、それを上回るくらいメリットも多い濾過方法。

オーバーフロー水槽

おすすめのフィルター

最後はスタイル別に個人的なおすすめのフィルターを紹介します。

底面フィルター

代表的な底面フィルター

生体を中心とした小さな水槽であればエアリフト式の底面フィルターがおすすめです。

水槽内でも目立ちにくく、ろ材も大容量でエアレーションも兼ねているのでシンプルかつ強力です。

水草を植えたり石をたくさん置いたりするレイアウト水槽には不向きなので、レイアウト水槽風に緑が欲しい場合は流木に活着させた水草を使いえば良いと思います。

ただエアポンプを使うフィルターの場合はどうしても飛沫によるガラス面の汚れが激しくなるで、美観の維持が難しいのが注意点です。

底面フィルター

エアポンプ

外部フィルター

コストが多少かかっても良いから『しっかりしたフィルターが欲しい!』という方には外部フィルターがおすすめです。

様々なろ材が使えたり配管などセッティングの自由度が高いので水草のレイアウト水槽から生体メインの飼育まで、ある程度の大きさまでの水槽であればベストな選択肢の1つだと思います。

初心者におすすめ外部フィルター

初心者の方であれば外部フィルターの中でも比較的安価で使いやすいテトラの外部フィルターがおすすめです。

ろ材やコック、配管など必要なものが全部入っているので初心者でも安心して使えます。

テトラ外部フィルター

終わりに

いかがだったでしょうか?

様々なフィルターがあって迷ってしまうかもしれませんが、少しでもフィルター選びの参考になればと思います。

どのフィルターも一長一短なのでまずは自分が気に入ったものを選んでみてください。

それでは良いアクアライフを。

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