JIROです!
これまで私は計らずとも(?)複数のオヤニラミを色々な日淡魚と混泳をさせてきました。
今回はその経験からオヤニラミとその他日淡魚との混泳の相性について紹介していきます。
ただ相性にも個体差はあるはずなので参考程度にご覧になっていただければと思います。
※お約束!DIYと『混泳は自己責任』でお願いします。
ドジョウとの混泳
まずは『オヤニラミ』とドジョウとの混泳についてです。
最初は餌のつもりでオヤニラミに『6cmくらいのドジョウ』を与えてみた事がありますが、まったく見向きもしませんでした。
ドジョウが『オヤニラミを怖がっている感じ』はありましたが、オヤニラミは最初からほとんど関心を示しませんでした。(関心を示したのは水にちゃぽんと入った時ぐらいです。)
小さいドジョウの場合
次にオヤニラミに対して『かなり小さめ(3cm~4cm)のドジョウ』を入れたところ、食べられた後に吐き出されたようで☆になって発見されました。
小さければやはり食べ物として認識されるようですが、『オヤニラミの口』にはドジョウがあまり合わないのかもしれません。
あるいはもっと小さなドジョウでないとダメとか。
ドジョウとオヤニラミの相性
オヤニラミはドジョウに対して『無関心』なことが多く、ドジョウも慣れない内は『オヤニラミを警戒』していますが時間とともにお構いなしになります。
ドジョウは『ある程度のサイズ』であれば食糧に認定されにくく、残ったエサを取りこぼさずに回収してくれるので個人的にはオヤニラミとの混泳におすすめな種です。
ちなみに『シマドジョウ』、『スジシマドジョウ』なども同様で我が家のオヤニラミたちはほとんど関心を示しませんでした。
※ただし大きなドジョウが食べられたという話も聞くので個体差もあると思います。
ドジョウの飼育方法については⇒日本のドジョウ飼育!初心者からおすすめできる淡水魚
ドジョウ
ヨシノボリとの混泳
次はヨシノボリとの混泳についてです。
ヨシノボリも最初は餌になるのであればと思い水槽に入れてみました。
すると『石の下で警戒態勢』をとって基本的に姿を晒さず、その後は隠れられる範囲で『オヤニラミの取りこぼした餌』を食べて、ヨシノボリが食べられてしまいそうな気配はまったくありませんでした。
水槽内でのヨシノボリとの関係
そしてオヤニラミはというとドジョウの時同様に『ほぼ無関心』です。
ただ、オヤニラミがそばに来るとヨシノボリはすぐに『撤退』して姿を隠すので、見ている側としては警戒心を忘れないヨシノボリは『とても野性味』を感じさせるので見応えがあります。
ただ、さすがに長期に渡り混泳させているとヨシノボリもオヤニラミが何もしてこないことを確信して、目の前を『ピョンピョン泳ぎ回る』ようになっていきました。
ヨシノボリとオヤニラミの相性
ヨシノボリは万一食料に認定されても、持ち前の『隠れるスキル』で簡単には餌食にならないので個人的にはオヤニラミとの混泳におすすめな魚と言えます。
またエサもオヤニラミと同じようなものが好みなので、ドジョウほどではないですが『お掃除係』としても活躍してくれます。
ヨシノボリ
アカザとの混泳
では次にアカザとオヤニラミの混泳について紹介します。
アカザは『日本固有のナマズ』で肉食魚ですが一般的な日本のナマズと違いサイズが10cm~12cm程度で小さめのナマズとなっています。
水槽内でのアカザとの関係
アカザとの混泳については『いくつかの水槽』と『個体』で試しましたが、オヤニラミはいつもアカザにまったく関心を示しませんし、アカザもオヤニラミの存在をまったく気にしていない様子です。
アカザは赤虫を食べたてのオヤニラミの口元をうろついてしまうくらい、オヤニラミに恐れをもっていません。
というかそんなに見えていないのかもしれません。なのでいくら無関心とは言え体格差がありすぎると事故は起きるかもしれません。
アカザとオヤニラミの相性
アカザは体格差が多少あってもオヤニラミを恐れず、オヤニラミもアカザには無関心でした。
アカザは食性も似ているので、オヤニラミが食べるものであれば大体餌付きますし、さらに匂いに敏感に反応して、落ちているエサを中心に『猛スピードでエサを回収』していくのでお掃除係としても優秀です。
またアカザとオヤニラミは自然での生息環境も近いので、そういった意味でも混泳の相性はバッチリです。
『取りこぼしのないドジョウ』と『高速回収のアカザ』の二本柱が居ればエサが無駄に長く残ることもないでしょう。
アカザ
オヤニラミ同士の混泳
そして次は一番気になるかもしれないオヤニラミ同士の混泳について紹介します。
同種なので『水槽サイズ』や『オヤニラミのサイズ』での相性など詳しく紹介していきます。
小型水槽で混泳
まず小さなサイズの水槽(金魚水槽S)で『Mサイズ』と『Lサイズ』を2匹だけで混泳させてみた時はいじめられるようなことはありませんでしたが、Mサイズがエサを食べなくなったので2週間程度で混泳を諦めて隔離しました。
もっと腹ぺこになるまで追い詰めれば、あるいは個体によってはエサを食べたかと思いますが、さすがに狭い空間ではあまり混泳には向かないかもしれません。
中型水槽で混泳
次に45cmハイタイプで『Lサイズ2匹』と『Mサイズ1匹』を混泳させてみたところ、力関係はあるのものの混泳は可能といえる状況になりました。
オヤニラミを多頭飼いする場合はある程度の『広さ』と『隠れ家』を持たせてやれば、そこまで問題が起きることも無さそうです。
ただ、それでも拒食状態に陥る個体もいたので、観察しながら場合によっては隔離が必要になるかもしれません。
サイズの離れたオヤニラミの混泳
ちなみに先ほどの45cs水槽に4匹目として500円玉くらいの小さいオヤニラミを入れてみたところ、大きいオヤニラミたちは無視しているものの、小さいオヤニラミはしばらく期間をおいても落ち着かず、『エサを食べなかった』ので隔離しました。
オヤニラミ同士の相性
オヤニラミ同士の混泳はできなくもないですが、サイズ差があるのは『オヤニラミの小さい側』にとってけっこうなストレスがありそうです。
ただ個体同士の相性にもよるかもしれませんが、適切な水槽サイズと数にすれば十分混泳可能と言える範囲だと思います。
オヤニラミ
そのほかの日淡魚との混泳
あとはその他の日淡魚とオヤニラミの混泳について紹介していきます
オヤニラミは成体(M~Lサイズ)として状況ごとにわけて紹介していきましょう。
稚魚・幼魚クラスの場合
まず2cm~3cmくらいの稚魚・幼魚クラスだと、『オヤニラミの大好物』になってしまいます。
ほぼ確実にオヤニラミのエサになってしまうので混泳はできません。
ただ、エサとしては抜群のサイズなので川で見つけたら『ご馳走として持ち帰る』のは大変ありだと思います。
あと大好物枠でいうと『エビ類』も完全にエサになります。
4cm~クラスの場合
4~5cm程度の場合は微妙だと思いますが、試しにそのくらいの『タモロコ』を与えてみたところ、入れた瞬間に食いついたもののすぐに吐き出して、以後は襲うことなく計らずとも混泳出来てしまったことがありました。
ドジョウやヨシノボリの時もそうでしたが、口に入る程度の魚でも1匹で腹一杯になりそうな大きいものは好みでなさそうです。
体格が同じ場合
あとオヤニラミと体格が同じくらいで『ヒガイ・ムギツク・タナゴ類・ズナガニゴイ』などの日淡魚を混泳させてみましたが、基本的に問題なく飼育できました。
また小さいオヤニラミに『より大きな体格の日淡魚』を混泳させてみても、拒食などせず混泳できました。
その他の日淡魚との相性
試した範囲だと、『その他の日淡魚』とオヤニラミは体格差がある程度近ければ混泳し易い印象です。
基本的に最初はオヤニラミに怯えがちですが、たいてい徐々に慣れていきます。
個体の性格や環境、状況によりますが、体格が同じくらいの日淡魚であればオヤニラミは様々な日淡魚と混泳できる可能性が高いと思います。
混泳出来ない魚
最後にオヤニラミと混泳できない魚についても紹介しておきいます。
ここで紹介する『混泳できない魚』とはオヤニラミが襲わなくても相手が襲ってくるような、そもそも混泳に向いていない魚のことです。
代表例としてはサイズが大きくなり、また体格が近くてもお構いなしに襲いかかるような『ナマズ』や『ギギ』などの肉食魚です。
また『ヌマチチブ』は見た目はヨシノボリと似ていますが、かなり好戦的な魚なので注意が必要です。
オヤニラミ混泳のまとめ
『オヤニラミ』は縄張りを持つ肉食魚で性格や環境にもよるので気をつけなければいけませんが、基本的に同サイズの魚であれば混泳できますし、ナマズのような大食漢ではないので多少小さめの魚でも混泳できそうです。
エサにならない他種には無関心なことが多いので苛めることは少ないと思いますが、相手がオヤニラミに恐れて落ち着かないパターンであれば隔離してあげればいいと思います。
また同種だと相性によって『拒食』や『追っかけ回す』ことなどがあるので、様子を見ながら混泳する必要がありそうです。
以上、個人的なオヤニラミ混泳についての見解でした!
それではよいアクアライフを。
※お約束!DIYと『混泳は自己責任』でお願いします。(念押し)
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