JIROです!
某日、水草水槽界隈のレジェンドであるADAの『故天野氏のレイアウト』が見れるすみだ水族館へいってきました。
過去にも何回か訪れているのですが、こんな『立派な水草水槽』が見れるところは国内にそうそう無いので何度でもリピしてしまいます。
というわけで、さっそく参りましょう!
いざ!すみだ水族館へ
私は基本『休日』に訪れるのでスカイツリーの御膝元のスミダ水族館はいつも長蛇の列です。
列だけ見るとかなり『ゲンナリする長さ』なのですが、待ってみると意外と進むので30~40分くらいで入場できることがほとんどです。
すみだ水族館の水草水槽
そして入場するやいなやあの超大型水草水槽たちが待ち構えています!
オープニングからサビに入る音楽のように『いきなりガツンと喰らわしてやるぜ!』という水族館の意気込みを勝手に感じてしまいます。
人が多すぎて『水槽の全景』を引きで眺めることはほぼ不可能ですが、まぁそれは写真集などにまかせるとして、ここでは『5つの水草水槽』が楽しめます。
正直、『水草水槽目的の人』にとっては開幕がクライマックスなので、「もうこれで終わってもいい」という気持ちでありったけに堪能していきます!
水草水槽1
で、まずは私が気になったこちらの水槽から紹介します。
なんの変哲もない『溶岩石のレイアウト』に見えますが、実はこの水槽だけ他の水槽では見られないものが観察できるようになっていました。
それはズバリ…
OFの排水管
オーバーフロー水槽の排水管です!
(え?どうでもいい?ごめんなさい。)
いやでも個人的には見逃せないポイントです。
普通のオーバーフロー水槽と違い、シリコンでしっかり仕切ることで『コーナーガード』で水位を決定しており、またその奥の『フロー管』はとても短い仕様になっていました。
市販品ではあまり見かけない仕様ですが、察するに『大型水槽』ならではのメンテナンス性などを重視した作りなのでしょう。
こういうのを見ると『メリットなど』について色々思いを馳せられるので個人的には見ていてとても楽しいです。
水草水槽2
で、肝心のレイアウトの仕上がりはどの水槽も過度にリアルな風景に近づけずに森や川などの持つ自然のエッセンスを抽出したような『ザ・天野スタイル』という感じです。
なので『クラシックなネイチャーアクアリウムスタイル』が好きな方にはたまらない水槽群になっていると思います。
水草水槽3
そしてこちらは入場して正面にある原生林の構図というタイトルの一番水量のありそうな水槽(4m×高さ1.5m)です。
全景を写せないのでアレですが、『デカい水槽』は魚たちも気持ちよさそうに泳いでいて、こちらも見ているだけで気持ちが良くなってしまいます。
ちなみに天野さんの自宅にはこれと『同じスケールの水槽』があったので、「いつか見てみたいなぁ」、「でも無理やろなぁ」と思っていたのですが、ここでほぼ同じ物を見ることが出来るようになったので本当に嬉しかったです。
水草水槽4
で、こちらの別の水槽では人だかりが途絶えた『僅かな隙』で少し全景がわかる写真がとれました。
バックスクリーンが『写真映えをUP』してくれていますね!
と、まぁ褒めてばかりもアレなので否なことも言っておくと、大きいだけで素晴らしいといえるのですが
ADAのネイチャーアクアリウムスタイルにはある種の雑味は取り除いて『自然の持つ美しさを分かりやすく際立たせる的』なところがあったと思うのですが、ここまで大きくなってしまうと逆にハッキリ・クッキリ整然とし過ぎていてしまい、レイアウトに『人工的』な雰囲気が漂ってしまった気がします。
まぁここまで大きくなって解像度が上がってしまうと、どんなレイアウトでも自然っぽさを遍く表現するのは『至難の業』だと思いますが。
また水族館という常に来場者がある状況での大きな水草水槽となるとので『メンテナンス性を重視』している、との記事を拝見したことがある気がするのでレイアウトにもこだわれる限界があるのだと思います。
だって小さい水槽ですら水草やガラス面をキレイに管理し続けるのは大変なのですから…
なので何も知らない無責任な素人の戯れ言です。
つまり、この規模の水草水槽が見れるだけで圧倒的感謝です!
水草水槽5
そして最後は超パノラマの水草水槽です。
超パノラマ水槽にはADAらしい『緑の絨毯レイアウト』をぶつけてきています。
この絨毯を『ずっと見頃で維持し続ける』のは職人芸ですね!
というわけで、こんな感じで水草レイアウトエリアは終了です。
私のように『水草目的で来た人』だと、後はテキトーにぷらぷらして帰るだけですが、一応その他の様子も紹介しておきましょう。
海水水槽
海水コーナーは『人気のクラゲコーナー』からスタートです。
ここも水草水槽なみに混み合っていて間近で観察しようと思うと、粘り強く『順番』を待たないといけません。
ただ、私は既に戦いを終えた後で疲れきっていたので、遠目からさーっと流して見ました。
クラゲの他にも『深海生物』や『小さな海水魚』が色々展示されていましたが、どこも順番待ちの盛況っぷりです。
ウツボ
で、流し見している中ちょっと気になる光景を発見しました。
この水槽は下の階まで続く『深くて大きい水槽』なのにも関わらず、ウツボが上層の最前列正面でずっとポージングを決めてくれています。
あまりのスター性に思わず、私も立ち止まってなんとか写真をおねだりしてしまいました。
こういう個体は『頭がめちゃ良いのかも?』と勘ぐってしまいますね。
サンゴ水槽
さきほどまでの『海水魚コーナー』はちょっといい加減に見ていましたが、サンゴ水槽はしっかりみてきました。
この水槽も普段からサンゴを嗜んでいる人からすればアラはあるのかもしれませんが、私はサンゴ水槽に馴染みがないので水草水槽より逆に期待が無い分『キレースゲー』っと純粋に楽しめてしまいました。
『淡水の作り出す自然のビジュアル』には地上にも近いルールがあるように思えますが『海水』は全く別の世界になるでとても刺激的です。
私は『淡水のアクアリウム』だけでも物理的に手いっぱいなので、より複雑にもなるマリンアクアリウムをやることは多分叶いませんが、こういうのを見ているといつか出来たらなぁとも思ってしまいます。
夢ですね。
あと個人的には水槽の濾過システムとかも『公開』してくれると嬉しいです。
サンゴ水槽などで見られるシステマティックな濾過槽を見るとワクワクしてしまいます。
なかなかこんな『大型水槽のろ過システム』を生で見る機会はないので、そういう部分も見てみたいなぁ…と思いました。
すみだ水族館の日本の淡水生物
で、個人的に『水族館で一番気になる』のが日本の淡水生物コーナーです。
めっちゃどうでも良い話ですが、私は多分日本の淡水生物コーナーがない水族館には自発的には行かない自信があります!
なんでかは分かりません!
まぁスミダ水族館には『水草水槽目的』で来ているので、別に淡水生物コーナーがなかったとしても来るのですが、まことに喜ばしいことに『僅かながら淡水魚の取扱いがある』ので紹介しておきましょう。
ミヤコタナゴ
まずは『国の天然記念物』かつ『国内希少野生動植物種』であるミヤコタナゴです。
さずがに少ししか無い淡水魚スペースには一般人が飼育することを許されていない『貴重な魚』が置かれています。
日淡ファンからすると悲しい状況ですがこういう場所でしかお目にかかれないのでありがたく観賞させてもらいました。
オガサワラヨシノボリ
で、次もそうそうお目にかかれない小笠原諸島の固有種であるオガサワラヨシノボリです。
『ミヤコタナゴ』は自然での生息状況は厳しいですが、一般的なタナゴ同様に人工繁殖が出来るせいか他の水族館でもよく見ることができるため、ある意味こちらはミヤコタナゴ以上に貴重な展示かもしれません。
とは言え、ヨシノボリ。
ヨシノボリはわりと好きな魚ですが、目の肥えてない素人なので『うぉぉぉ!オガワサワラヨシノボリはやっぱちゃうでー!』みたいなオーラを感じ取ることができなくて猫に小判状態でした。
もっと目利きだったら感動できたと思うのですが、私は多分その域に一生到達することは無いでしょう!
しかし、それでもありがたい展示であることに変わりはありませんので、目には無理でも写真に焼き付けておきました。
アクアリストのすみだ水族館の感想
★ ★★★☆
すみだ水族館はボリュームはそこまでないのですが、好立地という事もあり『入場料が高め』です。
しかし、ここまでの『超大型の水草水槽』があるのはアクアリストにとって最高なのでボリュームがなくても多少高くても行く価値はあると思います。
また水草水槽はある意味生き物なので『故天野氏のレイアウト』はADAギャラリーでも作り替えられていってるようなので、ここもいつかは無くなってしまう可能性もあるのでネイチャーアクアリウムファンなら一度は見ておきたい水族館ですね。
それではよいアクアライフを。
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