JIROです!
この所しつこく紹介してきたビバリウムのDIYもいよいよ『最終章』です。
というわけで、今回はビバリウム用の水場・水入れを埋めれるような形で『擬岩風』に自作していきます。
とてつもなく地味な話をしていますが、はりきって参りましょう。
※前回の作業⇒ビバリウムのバックボードの制作DIY!
水入れの不満点
まずは今回『水入れを自作する』という謎の行動に出た理由について紹介します。
ヘビなどの爬虫類飼育で水入れを使用する場合、普通は『床材の上に置く』形になりますが、個人的には水入れを『床材と同じ高さ』にしたいという欲求がありました。
それならつべこべ言わず『水入れ』を床に埋めんかい!という話になりますが、色々考えると水入れを床材に埋めると、それはそれで問題がでてきます。
埋めた場合のデメリット
水入れを床に埋めるデメリットは、『水の交換』のために水入れを取り出す度に床材の崩壊に気にする必要が出てくることです。
また擬岩風の水入れを使いたいのですが、販売されている『擬岩風の水入れ』だと形がすぼんでいないものが多いので、埋めてしまうと取り出すのがより面倒臭そうです。
そんな理由から、今回は埋め立てても水入れが取り出し易くなるような、『擬岩風の水入れ』を自前することにしました。
擬岩の水入れ
水入れの仕組み
まず水入れを取り出しやすくする仕組みについては、100均などでもよくある重ねられるタイプの容器を『2つ』使うことにしました。
1つは『埋めておく専用』にして、2つ目を重ねて使用することで、水入れを出し入れしても床材の崩壊や変形を気にしなくてもよくする感じです。
つまり、『容器の1つ』を擬岩風にデコレーションするだけでOKというわけです。
プライマー
プラスチックの容器はデコレーションする前にプライマーを塗っておきます。
材質にもよりますが『ポリプロピレン』や『ポリエチレン』など、プラスチック類はそのままだと塗料全般の密着が悪いタイプがあります。
今回使用する容器がポリプロピレンだったので、それに対応したプライマーを塗っておきました。
Tips:硬めのプラスチック容器はポリプレピレン製がけっこう多いっぽいです。
プライマー
発泡ウレタンフォーム
プライマーを乾かしたら擬岩のベースの部分を発泡ウレタンフォームで作ります。
発泡ウレタンフォームは吹きつけ後、表面に『密着』して発泡スチロールみたいな感じになります。
吹きつけ後
発泡ウレタンは最終的に3倍くらいに膨らむので、なるべく薄くしたい所ですが、隙間があると残ったりもするのでまんべんなく塗りつけます。
その後、時期にもよりますが2時間~3時間ほどで表面が固まってくるので、擬岩の『成形』と『目粗し』を兼ねて、発泡ウレタンをむしり取っていきます。
この時、容器の奥の方は空気との接触が悪くウレタンが発泡・硬化していないことが多いため、中がネチャネチャになっているので、『手袋』などして手にくっつかないよう気をつけます。
完全硬化を待つと
ちなみに容器の奥の方まで完全硬化(2日くらい?)を待つと、後で『爆発』してきたり、裏側が膨らんで『容器が変形』したりすることがあります。
また『完全硬化』してからだとむしり取るのも大変になるので、中が固まりきる前に作業してしまった方が楽だと思います。
むしり取った後は、奥の未発泡の部分がさらに発泡・硬化を始めるので、硬化後に目粗しのためにさらに表面部分をむしっておきます。
ウレタンフォーム
セメントを塗る
発泡ウレタンをむしり取った後にはセメントを塗っていきます。
1回目のセメントはシャバ目の方が塗り広げやすく、2回目以降は盛りやすくなるため、水気を減らして適当に盛っていきます。
Tips:セメントだけでもある程度密着して擬岩の形状は作れるので、場合によってはウレタンフォームはなくても良いと思いますが、ここでは密着性とランダム感を出しやすくするためにウレタンフォームを使っています。
モルタル
色をつける
セメントの下塗りが乾いたら、最後に『アクリル絵の具』で色つけをします。
色は黒を主体として少し青も混ぜています。
また埋没専用の容器の方も、プライマーをしてから『フチだけ』色つけをして目立たないようにしておきました。
汚し
擬岩にベースの色を塗って、ある程度乾いたら最後に白色を筆につけて『パサパサにした状態』で適当に当てていきます。
これをすることで一気に擬岩っぽくなります。
あとは完全乾燥を待って擬岩風水入れの完成です。
アクリル絵の具
埋めた容器
とうわけで、作った擬岩の水入れはこんな感じになりました。
もちろん下には同じ容器が入っているため、水を交換する時も気兼ねなく取り出せます。
水入れを『床に埋める』のも『擬岩風』にすることも、ほとんどメリットはないですが、自分が満足するためだけにやっているのでオールオッケーです。
最後に本当にどうでもよいことなのですが、擬岩で既に岩風と言えるのに、ここまで擬岩風という謎なフレーズを使っていました。
偽物風ってことは、逆に本物である疑いすら出てくる表現です。
でも言いたいことはきっと伝わっていると思うのでこのままにしておきます。
以上、擬岩風の水入れDIYの紹介でした。
それではよいビバライフを。
↓擬岩の作り方についてはこちらでも紹介しています↓
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