DIY!背面濾過水槽の自作紹介

JIROです!

今回は背面濾過水槽を自作したので作り方など紹介します。

それではさっそく参りましょう。

背面濾過水槽の作り方

まずは背面濾過水槽の作り方についての大まかな作業の流れを紹介しておきますと、まず『塩ビ板』もしくは『アクリル板』などで先に仕切りを作っておきます。

そして出来上がった『仕切り』を後からシリコンで水槽に接着するという流れで背面濾過を自作していくことになります。

設計の注意点

背面濾過を設計する上での注意点も先に紹介しておくと、一番はポンプ室でもある最終エリアの濾過槽の容量です。

背面ろ過水槽では『濾過エリア』と『飼育エリア』の容量はトレードオフの関係になるので、背面部分はなるべくコンパクトかつ濾過エリアを広く設計したくなる所ですが、図のように『最終エリアの容量』を少なくしすぎると、水の蒸発で水位が急激に下がりやすくポンプが露出し易くなるため、背面部分の設計する時には『水位の下がるエリア』について考慮しておく必要があります。

補足:図のような場合だと、赤で囲った部分だけが水位の下がる最終的なエリアになります。最終エリアは水槽全体の蒸発などによる水の減少の影響を一手に引き受けます。ゆえに図のように最終エリアの容量を極端に狭くすると、水位が急激に下がりやすくなり、夏場は数日でポンプが露出するなどの問題が発生する可能性が出てきます。

板材のカット

それでは背面濾過の作り方についてです。

まずは板材をカットして仕切りに必要な寸法に切り出していきます。

板材は『塩ビ・アクリル』どちらにしても、板材の厚みは3mm以上くらいからが強度が高くてオススメです。

板材のカットについては『購入したお店』や、手動であれば『Pカッター』、電動丸ノコであれば『テーブルソー・スライドソウ』などの工具で切り出すことが出来ます。

↓カット方法はこちらでも紹介しています↓

端面を研磨

切り出した板材の断面(端面)は粗いことが多いので、キレイにする場合は『研磨用のペーパー』などで削ります。

自分で電動丸ノコでカットした断面であれば個人的には『#120』くらいから整え始めることが多いです。

↓より詳しい研磨方法はこちらで紹介しています↓

排水加工

そして『切り出した仕切り用の板』には必要な加工を施していきます。

ここでは『背面パネルとなる板』に排水口用のスリットをテーブルルーターで入れています。

スリット加工は穴をあけてから『テーブルルーター』に突き刺して、横にスライドさせて作っています。

ここでは他にもスリットは色々なところに入れて置きました。

↓より詳しいテーブルルーターのスリット加工はこちら↓

給水加工

あと『背面パネル』には給水用の加工もしておきます。

給水管の加工としては基本はホールソーなどを使い『穴あけ加工』や『U字加工』をして給水管を取り出せるようにしておきます。

ただここでは少し違う方法を取って、ホールソーで穴をあけてから給水パイプを背面パネルに直接取り付けるようにしています。

ホールソー

仕切りの組み立て

次は『接着材』で仕切りを組み立てます。

組み立て後は穴あけやスリットなどの『加工などが難しく』なるので、必要な加工は全て済ませてから組み立てていきます。

ただし、『先に取り付ける』とシリコン作業が困難になるようなパーツがある場合は後から取り付けるようにします。

接着剤

接着材は『板材の材質(塩ビORアクリル)』によって、それぞれの専用の接着材を使用します。

使用する時は『付属のスポイト』や『シリンジ』などで液剤を吸って作業します。

アクリル用接着剤

塩ビ用接着材

組み立て方法

組み立て方法はまず適当なブロックなどを使って板材を仮固定します。

そして、スポイトなどから接地面に接着材を流し込むようにして接着していきます。

※早ければ数分である程度固まりますが、水につけるのはできれば念のために1日程度おいておきます。

L字ブロック

ラチェットミニクランプ

水槽のマスキング

仕切りが接着し終えたら、次は水槽をマスキングテープで養生しておきます。

マスキングする時は仕切りを合わせたりして、『接着箇所の回りが汚れない』ようテープで養生していきます。

また『仕切り側』も出来るところは養生しておきます。

マスキングテープ

シリコン接着

マスキングが出来たら、仕切りを水槽にシリコン接着します。

アクアリウムでシリコンを使用する場合は、用途の範囲に水槽・ガラスなどが含まれている『防カビ剤の入っていない』防水用シリコンシーラントを使用します。

またシリコンにはそのまま使える『チューブタイプ』のものやコーキングガンに装着して使用する『カートリッジタイプ』のものなどがあります。

シリコン(チューブタイプ)

先にシリコンを塗る

シリコンの接着作業では背面のスペースが狭いので後からシリコンを打ちにくいため『先にシリコン』を塗っておくようにします。

なのでシリコンは『少し多め』に盛っておき、ヘラなどで整えながら後から余分なシリコンを取っていきます。

シリコンが塗れたら、あとはその上から仕切りを置いて『残りのシリコンを打ち』、シリコンが固まる前にマスキングテープをとれば完成です。

完成した背面ろ過水槽

というわけで、こんな感じで背面濾過完成です。

今回の製作にあたっての個人的なポイント1つを紹介しておくと『仕切りの色』と『シリコンの色』を黒で合わせていることがあります。

色を合わせておくとことで、仕切り側のシリコンは多少汚くなっても目立たなくなるので、裏側の目立たないところであれば仕切りのマスキングテープは無くても気にならなくなります。

個人的には。

湧水仕様

あと余談ですが、今回の『背面ろ過水槽』では給水が底面から吹き上がるような仕様にしています。

この給水パイプ*は最終的に『砂の中』に埋めることで、配管類が一切見えなくなる水槽にすることができます。

また砂は細かいものを敷いて、湧き水っぽくフワフワと舞うようにできればと思っています。

※給水パイプは13Aの塩ビ管を使い、コンパクトオン300を直接挿して使用します。

コンパクトオン300

終わりに

というわけで以上、背面濾過のDIYについての紹介でした。

この水槽の『濾過の詳しい仕様』については、また次回にでも紹介したいと思います。

それではよいアクアライフを。

↓続きです↓

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