JIROです!
突如として『採取した魚』を観察したり撮影するケースが欲しくなりました。
で、さっそくAmazonで探したところ『安くて薄いプラスチック製』は耐久性に問題がありそうで、『しっかりしたアクリル製』のケースは品質は良さそうですが価格がソコソコすることが分かりました。
というわけで、ここはちょっとDIYブログらしくアクリル板から自分で作ってみることにしてみます。
それではさっそく参りましょう!
観察ケースの設計
まずはアクリルケースのサイズですが、市販品から標準的な大きさ調べて、今回は『幅22cm×高さ15cm×奥行5cm』で作ることにしました。
ちなみに『このサイズ感』は市販品だとなかなかのお値段になっているので、自作ならかなりお得感が出るはずです。
市販のアクリルケース
設計・組み立て手順
細かい寸法はさておき、先にケースの構造と組み立て手順を考えます。
今回作る観察ケースは薄べったいので最後に貼り合わせる時などに『手を中に入れたりすることが出来ない』ので、作りやすいように最後までアクリルの接着材を外側から流し込めるような構造で作ることにしました。
というわけで、最初は図のように底を持ち上げるように両側を接着します。
手順その2
次に側面の片側へアクリル板を貼り合わせて接着します。
(実際に製作するときは寝かせて作業します)
手順その3
そして最後はもう片側の側面にアクリル板を貼り合わせて接着します。
この構造だと底や側面に段差があるので、最後まで『外側からでも接着剤を流し込める』ので製作しやすくなっています。
蓋の製作
あとフタについてはこんな感じでシンプルに板を重ねて作ることにしました。
蝶番も使わないので、かなり安上がりな仕様です。
アクリル板を切り出す寸法
で、今回の『サイズ』と『構造』で切り出し寸法をアクリル板に落とし込むとこんな感じになります。
これだとアクリル板は『450mm×300mm(3mm厚)1枚』で足りるのでかなり安上がりに製作できそうです。
アクリル板3mm厚450mm×300mm
観察ケースの自作
それでは実際にアクリルケースを製作していきましょう。
まずアクリル板のカットは『アクリルカッター』でキズを入れて割っていく方法や『電動丸ノコ系工具』を使う方法などがあります。
各道具の特徴としてはアクリルカッターだと『安価』に済みますがカットに『時間』が掛かり、電動丸ノコ系工具は『スピーディー』ですが危険を伴い『導入コスト』も高いので一長一短です。
一回限りのことであれば『アクリルカッター』でコストを抑えるのがオススメとも言えますが、今後も色々なDIYをする予定があるのであれば、作業スピードが段違いなので『電動丸ノコ系工具』を導入する方が個人的にはオススメです。
より詳しいアクリル板のカット方法についてのまとめはこちら⇒カット方法まとめ!塩ビ板やアクリル板の自作!
ちなみに私の場合は既に所持していた『プロクソンのスライドソウ』でカット作業しています。
スライドソウ
接着材
カットしたアクリル板は専用の接着材を使って組み立てていきます。
この接着材は『さらさらの液体』なので、針をつけたスポイトなどで吸って使用します。
アクリサンデー品の接着材だと針やスポイトは『付属*』してます。
※仕様変更はあるかもしれないの要確認してください
アクリル接着剤
観察ケースの組み立て1
ケースの組み立てはまず適当な板で『底上げ』しながら接着していきます。
今回の設計の場合は『底上げする板の厚み』がどうであれ問題なく組み立てられます。
そして接着は『スポイトで吸った液剤』をアクリル同士の接地面に針を沿わせながら流し込んでいきます。
すると『毛細管現象』で接地面に吸われるように液剤が入り込んでいきます。
このとき気泡は残っても問題はありませんが、液剤が入っていない切れ目のような箇所があると『水漏れの原因』になるので、切れ目無く接着材を流し込むように注意します。
接着時間は時期*にもよりますが『1分~5分程度』で固定され、水をいれる場合は1日以上おいてからにするようにします。
※暑い時期の方が早く固まります。
観察ケース組み立て2
次は側面を接着していきます。
側面は『側面用のアクリル板』の上に先ほど出来上がったものを横に寝かせて液剤を流し込みます。
先に組み立てたものが反っていたら『ハタガネ』などで軽く矯正しながら作業していきます。
そして『片側が接着できたら』裏返して反対側の側面も同じように接着していきます。
ハタガネ
フタの製作
最後はフタを作ります。
フタはアクリル板を2枚重ねて接着材を流し込むだけです。
接着面が広かったので接着剤の流し込みに甘い部分が出てしまいましたが素人なので仕方ありません。
観察ケースの完成
というわけで、これで観察用アクリルケースの完成です。
フタは置くだけの仕様ですが、余程大きな魚でないかぎりアタックで飛ばされることはないと思います。
おわりに
作ったアクリルケースは実際に使いましたが水漏れなどもなく、『現地で捕った魚』の観察・撮影に大いに役立ってくれています。
これでまたいっそうガサガサに行くのが楽しみになりました。
ただ、購入するよりかはずっと安くなりましたが、もし今回のDIYが難しそうだと思ったら時間も道具も必要になるので『購入するのも全然あり』だと個人的には思います。
自作よりクオリティも高くなりますし。
以上、観察用アクリルケースの自作についてでした。
それではよいアクアライフを。
アクリル観察ケース
安価な観察用ケース
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