JIROです!
この前京都の町中にある、京都水族館へ行ってきました。
京都水族館は『すみだ水族館』と同じグループの水族館で作られた時期も近いのである種の兄弟のような水族館です。
というわけで、すみだ水族館との違いも楽しみつつさっそく紹介して参りましょう。
いざ、京都水族館へ!
まず京都水族館は主に京都の自然を中心に展示している水族館で『京の川』や『京の海』、『京の里山』などのテーマがあります。
すみだ水族館と比べると京都の自然という『地域の特色を推している水族館』ですが、もちろん人気の海獣ゾーンもあるので、普通の水族館と同じようにも楽しめます。
京の川ゾーン
まずウェルカム水槽(?)は京都の川を再現した京の川ゾーンです。
すみだ水族館では『超大型水草水槽たち』が出迎えてくれましたが、ここでは京都の山奥を切り取ったかのような『超々ロングな水槽』で来場者を迎え入れます。
めっちゃどうでも良いことなのですが、個人的にはこの規模の大きな石はどうやってレイアウトしてるのかとても気になります。
この水槽には『カワムツ』や『タカハヤ』などの魚がいたのですが、特に紹介される事もなく自然の一部として存在しているかの様でした。
そしてこの水槽の最終エリアには目玉の生物が展示されています。
オオサンショウウオ
その生き物とは『日本の固有種』であり世界的に見ても希少な生物であるオオサンショウウオの大群です。
日本にいるサンショウウオの多くは『10cm程度』なのにオオサンショウウオは『いきなり100cm級』というのですからオーパーツ的な魅力を感じてしまいます。
京都水族館ではオオサンショウウオが所狭しと10~20匹はいるので、ちょっと待っていれば誰かしらは息継ぎをしたり『なにかしらのアクション』をとるので見ていて楽しいです。
しかもガラス越しではなく、上から直接目視できるがめっちゃナイスです。
小さな島国の山奥にこんなに大きな『世界最大級のサンショウウオ』が歩いているなんてとてもロマンがありますね。
日本の原種のオオサンショウウオ
そしてその大賑わいのオオサンショウウオゾーンの後ろの水槽に隠れるように日本の固有のオオサンショウウオという紹介で1匹だけ展示されていました。
ということは、さっき大量にいたやつは全員…?
まぁハッキリとしたことは知りませんが、交雑しすぎててこれが日本固有だと認定するのも大変なんだと思います。
種の違いに関係あるかはわかりませんが、こっちの方がカラーリングがイケててかっこ良かったです!
京の川ゾーン その2
で、さきほどの京都の川を再現した水槽の奥にこれまた『京の川』をテーマとした水槽が展示されています。
ここでは『3つの水槽』に区切られ、さきほどの水槽と違いしっかりと魚が展示されています。
大きな水族館のわりに日本の淡水魚を推してくる姿勢が個人的には好印象です。
内陸部なので海水に比べて楽というのは大いにあると思いますが。
そしてこの水槽は上から滝のように水が流れ落ちるようなギミックがあり、来場者を楽しませるとともにエアレーションもするという『合理的かつエンターテイナーな水槽』に仕上げられています。
渓流魚
その水槽の一番右側にはまず『ヤマメ』や『ニッコウイワナ』が展示されていました。
この手の魚はよく展示されてますが状態が良くないこともけっこうありますが、ここの魚たちは状態が良さそうでとても美しかったです。
多分飼育することはないと思いますが、あこがれの渓流魚ですね。
日本の淡水魚(小)
で、次の水槽には私にとってはなじみ深い日本の淡水魚たちが泳いでいました。
それは『ヨシノボリ・ムギツク・オヤニラミ・ズナガニゴイ・オイカワ』などなど漁業的に価値はないけれどもガサガサでも捕れる愛すべきザ・雑魚達です。
しかし、ここでは普段自分が見ているものとは別種かと思うほどの、『スーパービッグサイズ』も泳いでいたりします。
こういった魚を見られるのも水族館ならではの楽しみです。
(で、なぜかこの水槽にはけっこう大きくなる肉食魚のギギも一緒にぶち込まれていました)
日本の淡水魚(大)
そして一番左のエリアにはフルサイズの『鯉ニゴイ・ウグイ・ギギ・ナマズ・ウナギ』などの大きめな日淡魚たちが展示でされていました。
こちらも水族館ならでは圧倒的なド迫力ボディで拝むことができます。
ナマズやギギは反射的に噛みついて同居人をボロボロにしそうなものですが、みんなキレイで仲良く暮らせていて流石です。
海獣ゾーン
そして次のエリアは恐らく一番人気がありそうな海獣ゾーンになります。
京都水族館は町中の水族館ですが『オットセイ』や『アザラシ』、『ペンギン』に『イルカ』となかなか充実しているようです。
しかし、いきなり京都の自然から離れすぎやろーってツッコミたくもなりますが、この辺の人気者達が集客してくれるからこそ成り立っている部分は大きいのだと思います。
京の海ゾーン
そしてテーマはまた京都の自然に舞い戻って次は京の海ゾーンです。
ここは光の届き方が弱くなる少し深い海をイメージするような京都水族館一の大型水槽です。
生き物をよく見るにはちょっとくらいですが、雰囲気を味わうにはこれくらいのライティングの方が感じが良いですね!
その他の水槽
その他の海水水槽は人気の『クラゲ』や『チンアナゴ』、『カニ』や『エビ』をメインに展示しているコーナーや海水魚の小水槽群があります。
ここは海水魚好きならそれなりに十分楽しめるコーナーになっていると思います。
あとは磯を再現したコーナーもあって、とてもバランスよく展示している印象です。
磯って生き物が近くて個人的にはとても好きなシチュエーションです!
山紫水明ゾーン
海水ゾーンを抜けると私的歓喜の淡水生物コーナーに突入します!
淡水魚はもちろん『タガメ』や『ゲンゴロウ』などの水生昆虫なども展示されています。
見どころが多くすぎて全部は紹介できないので抜粋して紹介します。
アユモドキ
まずはジャパニーズボティア、アユモドキです。
それこそ昔はシーボルトがその辺ガサって持ち帰れるくらいには沢山いたようですが、今では岡山と京都の『わずかな場所』でしか確認できないウルトラ貴重な淡水魚です。
やっぱり水族館にはこういった希少生物の展示を期待せずにはいられません。
他の日淡では補えない成分満載でたまらないお魚です!
ホンモロコ
そしてお次はホンモロコです。
ホンモロコは琵琶湖の固有種で、やっぱり少なくなってきている魚です。
でも美味らしく琵琶湖では高級食材としても活躍中です。
減ってようが美味けりゃ人間さんの食料認定されてしまいます。
ちなみに「え、タモロコとどこが違うの…?」ってなる人に紹介すると、タモロコと比べると、吻が尖っていてヒゲが短いのがホンモロコです。
つまりちょいスマート感があります。(あとタモロコより大きくなる)
ただ、個体差もあるはずなので見慣れてる人でないとしっかり見分けるのは難しそうです。
Tips:ちなみにタモロコとホンモロコが共存するような場所では両者の特徴がよりハッキリわかるような集団にお互いなるそうです。
タガメ
そして『水棲昆虫の王者』タガメです。
もしくはカメムシ界のスーパースターと言ってもよいかもしれません。
タガメは昔飼っていましたが、逃げ出されて寝てる時に足もとにくっ付かれて、違和感で飛び起きたのが良い思い出(?)です。
水棲昆虫は他にも『コガタノゲンゴロウ』や『タイコウチ』などが展示されていてなかなか良い感じでした。
いつかは自分の部屋でも水生昆虫ゾーンを作って飼育したいという気持ちが高まります!
タンゴスジシマドジョウ
その他で京都らしい魚ということであればタンゴスジシマドジョウも登場しています。
これは見られる水族館は少ないのではないでしょうか?
2016年に新種として登録され、2019年には『国内希少野生動植物』に指定された、発見とともに絶滅が危ぶまれているスジシマドジョウです。
名前にはスジシマと付くものの、素人的なパっと見は『スジシマ感が少なく』も感じますし、なんか模様は密な感じで素人でも感じ取れるオーラをちょっと発している気もします。
まぁほとんどの人にとってはシマドジョウ系の区別など、『どうでもいい』と思いますが、もしこのタンゴスジシマドジョウを見て『もっと詳しく知りてぇなぁ』という気持ちになった変態気質の方にはこの本がとてもオススメです。
ドジョウ本
ニホンイトヨ
そしてあとはニホンイトヨです。
イトヨはトゲウオ系の中でも低温を好む種なので、水槽が汗かきまくりでした。
トゲウオ系もいつかは飼育してみたい憧れの種なので、目一杯楽しませていただきました。
京の里山ゾーン
水族館の最後は京都の里山を模したエリアがあります。
晴れてる日ならそれなりに賑わってそうな気もしますが、この日はあいにくの雨だったせいかガラガラでした。
まぁここは休憩場所くらいの感じっぽいので水族館的には見なくても特に問題ないエリアだと思います。
京都水族館の感想
★★★★☆
京都水族館はそこまで大きな水族館ではないのですが、『人気の海獣』や『様々な生体』がバランスよくいてなかなか楽しい水族館です。
そして新しい水族館なので園内がキレイというのも良いところです。
さらに内陸の水族館で京都の自然をテーマにしているので、日本の淡水生物がそこそこ充実しているのが個人的には◎でした。
その他は入場チケットが日淡魚のイラストでいくつか種類があるようなので、日淡魚好きは何が出るのかも楽しみの1つにできそうです。
私はオイカワとカネヒラをゲットしました。
というわけで、個人的には思いのほか楽しめた水族館でした!
それではよいアクアライフを。
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