
自作すればオーバーフロー水槽は意外と安く始めることができます。
今回は汎用品を使った簡単・安価にできるオーバーフロー水槽の台座のDIYについてご紹介します。
※DIYは自己責任です。十分に注意して作業を行ってください。
シンプルなオーバーフロー管の台座DIY

最初はシンプルな台座のみのDIYをご紹介します。
水道用品のバルブソケットと給水栓ソケットを組み合わせて台座にします。
必要な材料

使用する材料はこちらです。
- バルブソケット
- 給水栓ソケット
- シールテープ
- パッキン×2
TIPS:使用するバルブソケットは水槽の穴のサイズに合わせてください。
シールテープとバルブソケット

まずバルブソケットのネジ部分にシールテープを必ず巻きます。
5~10周程度巻いて、尻すぼみになるよう根元を太く、先端が細くなるように巻きます。
TIPS:シールを巻く向きはネジを締めた時に緩まない方向に巻きます。ネジを正面から見て時計回りです。
シールテープ
パッキンの取り付け

ガラス面に触れる両側にはパッキンを入れておきます。
平パッキンは市販の物から適当に径の合うサイズを選びます。
※オーリングでもサイズが合えば使用可能です。
後はこのまま水槽の穴に挿してネジを締めます。

オーバーフロー水槽の台座の完成

台座の装着後は水を張って漏れがないか確認してください。
漏れがある場合は、シールテープの巻き方による場合が多いので、一度取り外してまき直してみて下さい。
もし取り外す予定がなければ、さらにシリコンで接着すれば台座が緩むなどの事故を防ぐこともできます。
これでシンプルな台座が完成しました。
給水栓ソケット
バルブソケット
台座と排水管の接着について

台座と排水管は接着しなくても、しっかり挿せば簡単には水漏れしません。
しかし、排水管が外れる危険性はあるので排水管の接着についてはメンテナンスなど今後の事を踏まえ、各自の判断で行って下さい。
ネジ式の台座の場合
今回紹介した台座はシリコン接着が不要なので、後からでも台座の交換が可能なので排水管を接着してしまっても問題が出ることはありません。
台座からシリコン接着した場合は、排水管を接着すると後から水位の変更などできなくなるので注意しましょう。
塩ビパイプ用接着剤
吸い込み防止ネットを作るDIY

三重管の自作を紹介する前に、簡単な吸い込み防止ネットのDIYを紹介します。
やり方は色々ありますが、手軽で安価な方法だとトリカルネットや鉢底ネットが便利です。
必要なもの

使用する材料です。
- トリカルネット3mm(鉢底ネットなど)
- 結束バンドor樹脂ネジなど
取り付け方

吸い込み防止ネットの作り方は、トリカルネットを台座の径より少し小さ目に巻いて、結束バンドやプラスチック製のネジなどで止めて、筒状にして突き刺すとある程度しっかり固定されます。
トリカルネットは簡単にハサミで自由にカットできます。
ネットを使った吸い込み防止策は、配管を太くせずに設置するできます。
プラスチックネジ
上部を閉じる

吸いこみ防止ネットの上部も、トリカルネットを適当にカットすれば覆う事もできます。
これで吸い込み防止ネットが完成です。
鉢底ネット
三重管用の台座自作方法

次は三重管用に外パイプを装着できる台座の自作について紹介します。
さきほどの台座DIYと同じ材料に平キャップを追加しいます。
製作上の注意
ここで紹介する三重管の自作は使用する材料・サイズによっては出来なかったり、構造上水漏れしやすくなるのでトラブルに対応できる人向けのDIYとなります。
必要な材料

使用する材料です。
- バルブソケット
- 給水栓ソケット
- 平キャップ
- シールテープ
- 平パッキン×2
- Oリングまたは平パッキン×1
TISP:使用するキャップは写真のような肉厚タイプより薄いタイプの方がおすすめです。
平キャップへの加工

まずはホールソーで平キャップにバルブソケットの径に合わせた穴をあけます。
平キャップは台座に使用する配管より2回り程度大きいもの*を選びます。
※バルブソケットが25Aであれば40Aの平キャップ、バルブソケットが30Aであれば50Aの平キャップなど
ホールソー
穴をあける


平キャップに電動ドリルで穴をあける時は、刃が掛かった時に抑えきれない事があるため、手の代わりにクイックバイスなどで固定して作業すると安全です。
クイックバイス
三重管の組み立てイメージ

今回の三重管の組み立てイメージです。
平キャップに穴をあけたら、図のように上からからバルブソケット→パッキン→平キャップ(穴あけ)→平パッキン→水槽→平パッキン→給水栓ソケットの順番で組み立てます。
TIPS:図の『Oリングもしくは平パッキン部分』は平パッキンが使えない場合にOリングを使用します。
シールテープ

バルブソケットにはシールテープを巻きます。
ここではねじ込みが浅くなるので、上の部分もある程度厚めにシールテープを巻いておきます。
パッキンの取り付け

穴をあけた平キャップにバルブソケットを被せて、さらに平パッキンをつけます。
給水栓ソケット側にも平パッキンを用意します。
三重管の自作完成

水槽の穴に挿して、しっかりとネジを締めたら完成です。
取り外す予定がなければ、台座のフチをシリコンで水槽と接着すればネジが緩む危険性を減らせます。
接着はメンテナンスなど考慮して各自の判断で行ってください。
TIPS:紹介例ではHI継手のキャップを使っていますが、厚みの薄いDV継手のキャップの方が作りやすいと思います。
台座をシリコン接着しない場合の注意点

今回の三重管台座の使用上の注意点です。
まず台座と水槽をシリコン接着しない場合は外パイプはなるべく取り外さないようにします。
なぜなら外パイプの脱着時に緩める方向に力が加わると、台座が回って緩む可能性があるためです。
もし外パイプを脱着する場合は、ネジが締まる方向に力が掛かるように取りはずようにしましょう。
三重管ではない台座を三重管にするアイディア

次は既にシリコンなどで接着されている台座に後から外パイプを装着するアイディアです。
方法としては外パイプが挿せるよう、ちょうどの径まで台座を太くして固定します。
使用した材料

使用する材料です。
- オーリング(複数本)
設置方法

台座の配管にオーリングを被せて、外パイプの内径くらいに調節します。
オーリングが1つや2つだと、少し不安定なので複数本オーリングを使用します。
外パイプを被せる

あとは上から外パイプを差し込んで終了です。
この例では30Aの台座に44mm径の3.5mmの太さのオーリングを付けて外パイプには50AのVP(肉厚)管を使用しました。
ちょうど良いキツさだったので、そのまま押し込み設置しました。
メーカーによっては僅かの内径、外径の差によって『入らない 』、『 ぶかぶか』になる事もあるので現物にて確認してください。
TISP:外パイプが僅かに入らない場合は塩ビ管に縦に切れ目を少しいれると入るようになります。
注意点
オーリングを複数使用する為、費用がかさむので基本的にはおすすめではありません。
元から三重管の台座よりは多少ぐらつくので、力の強い生体を飼育する場合は注意が必要です。
別の方法でも構わない
ここではちょど良いオーリングがあったから使用しましたが、無ければ外パイプの内側に塩ビパイプをカットしたものを肉付けして径を調整することもできるかと思います。
どんな方法にせよ、台座の外径と外パイプの内径を調整して固定できればOKという発想です。
↓外パイプの自作方法はこちら↓
おわりに
私の場合は台座のDIYは大体こんな感じで自作しています。
これからオーバーフロー水槽を自作しようという方のヒントになれば幸いです。
それではよいアクアライフを。
↓25A×40Aで組むラクラク三重管仕様はこちら↓
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