JIROです!
今回は知っていると便利な斜めにビスを打つ道具について紹介します。
それではさっそく参りましょう。
使用する工具
まず今回の斜めにビスを打つDIYで使用する道具はKregのポケットホールジグです。
様々なセット内容の製品がありますが、シンプルなセットでも十分使えます。
ポケットホールジグ
使用方法
ポケットホールジグの使い方は簡単です。
まずは斜めに打つ『木材の厚み』を確認しておきます。
木材の厚みはポケットホール治具に付属している『T形の道具』でも確認することができます。
ポケットホールジグを設定する
木材の厚みを測ったら、ポケットホールジグの『灰色のポイント』を木材の厚みと近い数字に合わせます。
灰色のポイントの設定は『13mm・19mm・38mm』*の3段階です。
※輸入品で米国のものを購入するとインチ表記の可能性があるので注意します。
TIPS:木材の厚みが16mmなどでどこの数字に合わせていいか迷う場合は、木材の厚みが13mm~19mmの間であれば13、19~38の間であれば19、38mm以上であれば38に位置を合わせてみて下さい。
ストッパーの役割
ちなみにこの『灰色マークの設定』はストッパーの位置決めとなっています。
ポケットホールジグでは『木材の厚み』によって穴あけ開始位置が変わるため、この設定を行うことで誰でも簡単・正確にセッティングできるようになります。
開始位置と厚みの関係
また木材の厚みによってドリルの開始位置を調節する理由についても簡単に説明しておくと、これはなるべく木材の中央に近い部分にビスを通すための工夫となります。
つまり木材の厚みに関係なく、単に浅い位置で斜めにビスを打ちたい場合は13mm設定で大丈夫ですし、13mmより薄い板には施工が難しくなっていきます。
クランプの注意点
そしてストッパーの設定ができたらクランプで固定します。
クランプする際は、ポケットホールジグの削りカスを排出する穴を塞がないように注意します。
クイックバークランプ
ドリルのセッティング
次は『ポケットホールジグのドリル』にデプスカラーをセッティングします。
付属しているドリルにもストッパーと同じく13・19・38の3段階の数字が書かれています。
デプスカラーもストッパーと同じ数字の位置に固定します。
TIPS:デプスカラーとは、穴の深さを一定にするためのストッパーです。
ドリル先端の仕様
ちなみにポケットホールジグの『ドリルの形状』は、ポケットと下穴を2つ同時にあけられる仕様になっているのでとても便利です。
穴をあける
あとは『電動インパクト・ドリル』を使ってドリルが止まる位置まで穴をあけるだけです。
穴が完成
これで穴が完成しました。
場合によっては、ビスを打つ前に下穴をさらにあけておきます。
ビットの注意点
ちなみに完成後の斜めの穴にビスを打つ場合は、先端が短いビットだと電動工具の回転部分が擦れてしまう可能性があるため、ドライバービットは長いものがオススメです。
同じ理由でドリルでさらに下穴をあける場合も長いドリルビットがおすすめです。
ドライバービット
Kreg 320
ポケットホールジグは一番シンプルなタイプでも十分使えますが、連続で打つ場合は2個セットのKreg320にすると、1度のクランプで2カ所打てるため作業効率が良くなります。
またKreg320には『Kregのクランプ』への取り付けキットも付属しており、クランプにドッキングして使用することで『取り外し』と『固定』の作業効率がさらに上がります。
Kreg320
Kregのクランプについて
ドッキング可能なKregのクランプは見た目は一般的なロッキングクランプですがクランプ幅は自動で設定されるため、より効率的なクランプとなっています。
Kregクランプ
Kreg 720
さらに作業効率の良いタイプとして上位機種の720PROなどもあります。
こちらのタイプは木材をセットして、板をズラしながらポケットを作ることが可能になります。
非常に高価なのがネックですが、作業性は抜群です。
Kreg 720PRO
おわりに
ポケットホールジグが有ると内側の見えにくい位置にも簡単にビス止めできるようになります。
またビスの位置の選択肢が増えることにより設計の幅も広がるため、持っておくと非常に便利なアイテムとなっています。
以上、ビスを斜めに打つ道具についての紹介でした。
それではよいDIYライフを。
ポケットホールジグ
コメント