JIROです!
今回は個人的にもっともよく使用している流動フィルターについての『効果』や『メリット・デメリット』について紹介します。
それではさっそく参りましょう。
流動フィルターとは?
まず簡単に流動ろ過とは『ろ材を動かしながら生物ろ過を行う方法』のことです。
そのため流動ろ過では一般的な濾材ではなく専用の流動ろ材を使用する必要があります。
流動フィルターのメリット
流動ろ材の特徴なメリットとしてまず挙げられるのが『生物ろ過に特化』されてることです。
ろ材が動き回る性質上、濾材の接触効率が良く少量の濾材でも高い効果が得られます。
またフィルターも『目詰まりしない』ので生物ろ過を常に安定した状態に保つことができます。
そのため基本的に濾材の洗浄などが不要になるメリットも付随します。
流動フィルターのデメリット
逆に流動フィルターのデメリットとしては『専用のろ過装置』・『流動ろ材』が必要で、導入へのハードルが高いということがあげられます。
また性質上、物理的な濾過を行わないといった点も注意が必要です。
実際に数年つかってみた
実際の効果についてですが、私自身複数の水槽で5年以上使っていますが、確かに通常のろ材に比べるとかなり『少ない容量のろ材でも十分に生物ろ過』できています。
また基本的な『ろ材の定期清掃が無い』ためメンテナンスに費やす時間は確実に減っています。
通常の濾材と比べて
通常の濾材と比べて水質に目に見える変化があるのかどうか?といった事が気になるかもしれませんが、これについては目に見えるような大きな変化はないと思います。
個人的には良い方向に感じることはありましたが、比較は難しいことなので言及しないことにします。
最大のおすすめポイント
個人的に推したい流動フィルターのオススメポイントは『安定性』と『メンテナンス性』です。
もちろん高い濾過能力も素晴らしいのですが、一般的なアクアリウムに必要となる生物ろ過能力はほとんどの場合『通常のフィルター』でも十分事足りています。
その点、『常に安定した生物ろ過』や掃除いらずの『メンテナンス性の高さ』は通常のフィルターでは叶えることのできない流動フィルターならではの大きなメリットだと言えると思います。
流動フィルターがおすすめな人
なので流動ろ過は『ろ材の清掃』などの負担を軽減したい人には効果が実感しやすくてオススメです。
また目詰まりがないので、安定した濾過を求める人にもオススメと言えるでしょう。
使用上のポイント
流動フィルターのメリットを生かす上では生物ろ過は流動ろ材に完全にまかせるのがポイントです。
私自身、最初の頃は何となく他の濾材と併用してしまいましたが、これをすると結局『ろ材清掃が必要』になってしまうので、生物ろ過は流動ろ材にすべて任せた方がより流動ろ過の恩恵を受けることができます。
ただし物理ろ過がないとゴミが素通りしてしまうので、必要最低限だけの物理ろ過は用意するようにしておきます。(ストレーナースポンジ、プレフィルター、ウールマットなど)
なのでその物理ろ過のみは清掃・または交換するようにします。
流動フィルターの導入方法について
流動フィルターの導入方法は選択肢がまだ少ない無いですが、その中からいくつか紹介します。
投げ込み式の流動フィルター
まず流動フィルターの中でも、最も導入コストを押さえられるのが『投げ込みタイプ』の流動フィルターです。
投げ込みタイプなので水槽内で目立ちますが、手軽に流動ろ過を楽しめます。
※投げ込み式流動フィルターの詳しいレビューはこちら⇒投げ込み式流動フィルターを買ってみた!流動ろ過製品レビュー!
投げ込み式の流動フィルター
ドリフト38
次の装置は『外部フィルター』や『水中ポンプ』などに接続して使用する流動フィルターです。
高価ですが投げ込み式のように水槽内にフィルターケースを入れないので、水景を邪魔することがありません。
※左側専用などの使用条件があるので注意が必要です。
ドリフト38
オーバーフロー水槽でDIY
あとは自作してオーバーフロー水槽のサンプで導入する方法もあります。
この場合DIYが必要になることもありますが、自由度が高く価格も抑えることができます。
↓オーバーフロー水槽での製作ポイントをまとめました↓
おすすめの流動ろ材
オススメの流動ろ材についてですが、流動ろ過フィルターは流動ろ材とセットになっていることが多いです。
というのも、流動ろ材の振る舞いは少なからず『ろ材の種類』や『大きさ』によっても変わってくるからです。
そのため、基本的には『使用する装置』が標準にしているろ材を使うのが一番オススメです。
自分でろ過装置を作る場合は動かしやすさで言うと『チャームのバイオビーズ』、耐久性で考えるなら『マカロニタイプ』のろ材がオススメです。
マカロニタイプ
バイオビーズ
流動ろ材の代用について
もし流動ろ材を代用するのであれば、『水の比重に近い』ようなプラスチック製品であればいけると思います。
重すぎたり軽すぎたりすると動かすのが大変になります。
まとめ
流動ろ過は目に見える効果があるとは言えませんが、安定性とメンテナンス性の向上は実感できると思います。
流動フィルターは導入のハードルが少し高いのが難点ですが、準備ができれば面倒なことが少なくて済むのがメリットです。
気になる方は是非一度チャレンジしてみて下さい。
それではよいアクアライフを。
コメント
こんばんは、流動濾過を検索してたらこのブログを発見しましたフミオと申します。流動濾過に興味がありまして、質問なんですが海水水槽150リットルに対してバイオビーズは何ml必要ですか?
お答えよろしくお願いします。
フミオさん、こんにちは!
バイオビーズの使用量の目安ですが、私自身も気になって販売元のチャームさんに問い合わせたことがあります。
その時の回答は『飼育している生体や数にもよる』ため、バイオビーズ使用量の目安は回答いただけませんでした。
さらに私は淡水でしか使用していないため、フミオさんの参考になるような回答ができないのですが、個人的な使用量の目安であれば水量10Lでバイオビーズ100ml(1袋)程度にしています。
ただ水槽によってはもっと入れたりもするので、それなりにアバウトにやっています。
こんにちは、フミオです。
返信ありがとうございます、
とりあえず15袋で初めて見ようと思います。
それと、バイオビースがろ材の能力を発揮できる期間は何か月ぐらいかかるのか、解れば教えてもらいませんか
よろしくお願いします。
返信が遅れてすみません!
ご質問の件をチャームさんにも確認してみたのですが、『バクテリアの定着までに要する時間についての検証結果が無く、具体的なデータを示すことができない』とのことでした。
なのでまた個人的な見解にはなりますが、バクテリアの発生時期については通常のろ材と大差ないのではと考えています。
ただ硝化作用が最大限発揮されるまでの時間については分からないので、鍛えるつもりで段階的に負荷を上げて行く方が良いのかなと思っています。
おはようございます。
いろいろとお手数をおかけしました。ありがとうございます。
とりあえず、3袋から外付けリアクターで試してみます。濾過槽からポンプで海水をリアクターに送って様子をみようと思います。ホントにありがとうございました。