JIROです!
今回は1×4材や丸パイプなどの細長い材料を初心者から正確に切り出す工具や方法について紹介します。
それではさっそく参りましょう。
※DIYは自己責任です。安全には十分注意して作業してください。
使用する工具
まず今回必要な工具は『卓上丸ノコ』です。
卓上丸ノコはカットの軌道が固定されているため、初心者にも扱いやすい電動丸ノコとなっています。
他には採寸するためのメジャー(コンベックス)も必要になります。
Tips:コンベックスは薄い金属製のメジャーのことです。
サイズ
卓上丸ノコは刃の径によって切断できる大きさが決まります。
基本的に卓上丸ノコは切断できる大きさが変更できないので、購入する場合は切断能力をよく確認しておきます。
Tips:190mmの刃が装着できるものであれば、2×4材にも対応できることが多いです。※切断能力の詳細は実際に使用する機材で確認して下さい。
使用する刃
使用する刃はカットする素材に対応したものします。
対応していない素材を無理やりカットすると、断面が汚くなったり、焦げ付いて切断が難しい場合が出てきます。
工具のセッティング
卓上丸ノコの多くはでカット角度を調節できるようになっています。
最初から角度がズレていることもあるので『スコヤ』などを使って直角を確認・調整*しておきます。
※刃とガイドの角度を90度に合わせる
TIPS:電動丸ノコの確認やセッティングをする時は必ずコンセントを抜いて作業します。
スコヤ
カットする方法
カットする方法は、まず材料の切り出したい寸法をメジャーで確認します。
場合によっては、目立たないマーキング(ケガキ・墨付け)などをしておきます。
バイスに仮固定
次に材料を切り出したい大体の位置に合わせて軽く固定します。
寸法を測る
そして丸ノコを回転させずに下ろして、刃の『チップの外側』など一番出っぱている部分から木材の端までをメジャーで測り、切り出したい寸法に微調整します。
Tips:計測する際はメジャーが歪んだりしないよう気をつけます。
調整する理由
切り出した寸法に誤差が出る理由に、カットする刃の厚みの分だけ部材が削られることがあげられます。
なので、ここでは実際の刃から部材までの寸法を再確認・微調整することにより、刃の厚みを考慮しなくても正確にカット出来るようにしています。
固定してカット
切り出す寸法にセットできたら、材料をしっかり固定してカットすれば終了です。
Tips:慣れてきたら目分量で適当に合わせてからメジャーで採寸してカットするなど適当に工程を短縮します。
裏からきる
切り出し寸法と材料の長さによってはバイスで掴めない場合が出てきます。
その場合は、反対側から同じように寸法を測ってカットします。
Tips:同じ大きさの材料があれば、スペーサーとして一緒に挟んで通常通りのカットも可能です。
同じ寸法でカット
カット作業をする時は同じ寸法でカットしたい場合がよくあります。
様々な方法がありますが、ここでは卓上丸ノコを使ったなるべく簡単にできる方法をいくつか紹介します。
重ねてカットする
まず細い・薄い材料であれば重ねてカットすることが出来ます。
場合によっては、クランプなども使って固定します。
Tips:2×4材がカットできる切断能力があれば、1×4材は2枚重ねてカットすることができます。
クランプ
連続でカットする
次は連続でカットする方法についてです。
同じ寸法で連続でカットする場合はアタリを用意します。
ここでは簡単な2種類の方法を紹介します。
壁をアタリに使う
1つめは壁をアタリに使う方法です。
紹介した方法で材料を採寸・固定して、そのまま壁に材料が当たるように丸ノコを設置します。
そして次のカットからは、壁に当たるように材料を固定すれば連続で同じ寸法でカットできます。
注意点
壁をアタリに使う注意点は丸ノコが固定されていないので、何かの拍子で丸ノコが動いてしまうと採寸し直す必要が出てきます。
また軽い丸ノコや何回も作業していると少しずつズレてくる可能性があります。
Tips:壁に材料を直接当てると、壁が徐々に傷む可能性があるので木材などの端材を当てた方が良いかもしれません。
端材でアタリを作る
次は木材などで当たりを作る方法です。
木の端材などを適当な下駄にのせて、その上で卓上丸ノコをクランプで固定します。
あとは切り出したい寸法に材料を固定して、端材を当ててクランプで固定すれば、連続で同じ寸法でカットできます。
余っている木材などがあれば、丸ノコを固定できるため壁をアタリに使うよりオススメです。
Tips:カットできる長さは下に敷く木材の長さに依存します。
端材でアタリを作る②
先ほどの方法をよりシンプルにした形も紹介します。
下に敷く板を面材に変えれば、長いクランプ1本でアタリを作ることが出来ます。
さきほどより、アタリの調節が少し早くなります。
長いバークランプ
長尺カットの対処方
今回紹介した方法は切り出し寸法が長くなるほど作業が難しくなる弱点があります。
まず1つ目に採寸する刃までの距離が遠くなると、メジャーの『たわみ・歪み』などで誤差が出やすくなる事があげられます。
2つ目に手より長い寸法だと、採寸する時に刃を下ろすのが難しくなります。
おすすめのメジャー
1つ目のメジャーの『たわみ・歪み』の対処方は、幅の広いメジャーで採寸することです。
幅の広いメジャーは剛性が高く、折れたりヨレたりしづらいので長尺も測りやすくなります。
5.5mメジャー
おすすめの丸ノコ
2つ目の手で刃を下せない問題は、使用する卓上丸ノコに刃を下ろして任意の位置で固定できる機能があると便利です。
刃を下ろして固定できれば、卓上丸ノコに手の届かないような遠い位置からでも採寸ができるようになります。
マキタLC0700F
写真のマキタLC0700Fはチェーンで刃を下ろして固定できるため、鎖単位で丸ノコの固定位置を調節できます。
シンプルな方法ですが長いものを採寸する時には便利な仕様です。
LC0700F
サポートローラー
他には材料が長い場合にサポートローラーなどがあると作業しやすくなります。
サポートローラー
スライド丸ノコ
ちなみに今回は卓上丸ノコで紹介しましたが、卓上丸ノコを縦に移動してカットできる『スライド丸ノコ』であれば、平たい板状の木材などにも対応出来るようになります。
スライド丸ノコ
終わりに
今回紹介した方法は採寸がしっかりできていれば、測った長さとほぼ同じ長さで切り出されるので、DIYであれば問題ない精度がでると思います。
以上、1×4材や丸パイプなどの細長い材料をカットする方法でした。
それではよいDIYライフを。
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