塩ビ板で濾過槽を自作!オーバーフロー水槽DIY!

今回はオーバーフロー水槽のサンプを塩ビ板から自作します。

当初は既製品の水槽から作ろうと思っていましたが、色々あって塩ビ板から自分で作ってみることにしました。

とりあえず小さい水槽で練習を済ませたので、いざ本番に挑みます。

先生のブログでおさらい

サンプの自作は水漏れたら超絶面倒なことになるので、私が勝手に先生と呼んでいる塩ビ加工でお馴染みの某ブログ『おい○のアクアリウム』さんで予習しておきました。

長期間使用するサンプだと思われるので、強度重視で製作していきます。

塩ビ自作濾過槽の基本設計

今回作る水槽(サンプ)はW60cm×D45cm×H30cmです。

サンプ内に仕切りや補強を入れるので、塩ビの厚みは3mmでも良さそうですが、初めてなので大事をとって4mm厚で製作します。

補強とフランジ自作

自作塩ビ水槽ろ過槽の設計補強図
赤色が補強材、わかりやすく前面を外した図にしています。

接着面は内側から三角棒などで接着して補強します。

これで接着面が倍加するので、強度がかなり上がると思われます。

オレンジ色部分は補強ではなく、蓋やウールボックスを乗せる為のフランジのようなものです。

※ちなみに設計はオレンジ部分以外はおいら先生のマネです。

フランジを用意した理由

液ダレが固着した水槽

なんちゃってフランジを用意した理由は、水槽のフチにそのままフタなどを置くと、水垢の汚れが酷くなるからです。

定期的に拭けばいいのですが、ほっておくとこんな風に汚れが固着*してしまいます。

なのでフランジをつけて、蓋を中に落とし込めば、液ダレが軽減されるだろうというのが狙いです。

※エアレーションしている槽で顕著

塩ビ板や使用する材料を用意

サンプの自作に用意した材料は3点です。

  • 塩ビ板
  • 注射器(シリンジ+針)
  • 接着材

塩ビ板

ろ過槽を自作するための塩ビ板

サンプ本体用の塩ビ板4mm厚ははざい屋さんで購入してカット済みです。

さすがにプロのカットは正確で、断面が切りっ放しでもけっこうキレイだったので磨いたりもせず、このまま使用してみることにしました。

注射器(シリンジ+針)と接着材

板材の他に用意したのは、『注射器』・『針』・『接着剤』です。

接着剤は一般的な塩ビ板用の接着剤です。

接着剤の中にスポイトと針は付属していますが、今回シリンジと針は先生お墨付きのペアを用意しました。

これらを使って塩ビで水槽を組み立てていきます。

接着剤

シリンジ

塩ビ板で濾過槽の製作開始

サンプは水漏れさせないためにもより慎重に作りたいので、しっかり手順を踏んで製作します。

  1. 塩ビ板のサイズ確認
  2. 塩ビ板の面取り
  3. 濾過槽の組み立て

塩ビ板のサイズの確認

最初はカットした塩ビ板のサイズを確認します。

特に水槽本体のズレは致命的なので、最初に確認しておきます。

例えば『青色部分のように接着』して、いざ『緑色部分』を付けようとしてからサイズが合わない事に気付くと、かなり面倒*なことになります。

※緑色部分が大きい場合は削ればいいだけですが、図のように小さい場合はカットし直しです。材料に予備がなければ、買いなおしです。接着前であれば青色部分のサイズ変更が効きます

塩ビ板の面取り

塩ビ板のサイズ確認後、面取り(角を落す)をします。

塩ビ板であれば、ホビー用のカンナで少し力を入れて角に沿ってすべらせれば簡単に面取りできます。

※面取りはしなくても製作はできるので飛ばしても問題ないです。

面取りの効果

面取りの効果は『手に触れたときにやさしい』などの効果もありますが、製作上も『作りやすくなる』効果が期待できます。

接着剤を流し込みやすい

※赤い棒は注射器の針のイメージです

まず面取りをしておくと、接着する箇所が溝のようになり針先のガイドのような状態になります。

なので接着剤を反対側からも流し込み易くなっているので、流し込みが甘くても反対側からリカバーしやすくなります。

接着剤が吹き出しにくい

他には裏側に板を当てながら接着剤を流し込む場合、裏側の板材と塩ビ板の隙間に毛細管現象のように吸い上げられ接着剤が一気に噴き出してしまうことがあります。

面取りをしておくと隙間が生じ、接着剤が裏側に吸い上げられにくくなる効果がありそうです。

一方デメリットとしては接着面が減ることが上げられますが、補強をつけるので強度に問題が出ることはないと思います。

ホビーカンナ

濾過槽の組立1

塩ビ板のサイズが大きくて、そのままだと少し反っていたのでクランプで押さえながら接着

まずサンプ本体の塩ビ板を接着していきます。

ここでは木材で固定しながら接着しました。

濾過槽の組立2

接着の切れ目があるとまずいので、念入りに両側から接着剤を注入しました。

濾過槽組立3

水槽の形に組み上がりました。

できればこの時点で水を張って確認してみるのが一番です。

※私は目視で済ませてしまいました。良くない。

補強と仕切り

濾過槽補強パーツ

できた水槽に仕切り・補強を加えます。

仕切りは4mm厚、補強用の三角棒は5mmにしました。

ここでの板材の切り出しにはスライドソウを使用しました。

※塩ビ板のカット方法についてはこちらでまとめてみました⇒カット方法まとめ!塩ビ板やアクリル板の自作!

プロクソンスライドソウ

補強材の接着

サンプの補強は下駄*を兼ねて、4mm厚の塩ビ板を3cmにして接着しました。

※底上げ用に便利です。

自作濾過槽組立完了

自作塩ビろ過槽水槽本体

補強を終えて、これでサンプの大体が完成しました。

なんちゃってフランジはまた後で濾過槽を完成させた後で取り付ける予定です。

※この濾過槽は流動ろ過にするのでまた後で中身を完成させます

塩ビの濾過槽の製作費

600×450×300の塩ビ水槽の製作費です。

終わりに

このままウールボックスなども完成させたいところですが、配管スペースがかなりギリギリで設計されているので、実際に配管した結果次第ではウールボックスのサイズなども変更しないといけません。

すごい行き当たりばったりです。

というわけで、次回は配管です。

大型オーバーフロー水槽製作記の次に進む>>塩ビ管で集中濾過の配管をする自作オーバーフロー水槽!

大型オーバーフロー水槽製作記の前に戻る<<水槽台のキャビネット内に照明を設置!LEDテープライトだと自作が簡単!

大型オーバーフロー水槽製作記の先頭の記事へ戻る<<<大型オーバーフロー水槽の自作!水槽台のデザインや設計図

ブログ更新をメールでお知らせ

メールアドレスを記入してフォローすれば、ブログ更新をメールでお知らせできます。
フォローして頂けると管理人が小躍りします└|∵|┐♪└|∵|┘♪

コメント

  1. tetsuya より:

    はじめまして。
    参考になる記事を楽しく拝読させて頂きました。
    自作オーバーフロー水槽の続記事が楽しみです。

    連結水槽なので配管も難しそうですね。
    チャンバーなどを割り込ますと上手くいくのでしょうか。

    • じろう より:

      コメントありがとうございます。
      お察しいただいた通り、かなりギリギリです。
      軽く配管を合わせてみましたが、どちらかというとギリギリアウト気味かもしれませんToT
      ちょっとどんくさい配管になりそうですが、四苦八苦しながらやっていこうと思います!

タイトルとURLをコピーしました