JIROです!
今回はオーバーフロー水槽の三重管用アウターパイプの自作を紹介します。
それではさっそく参りましょう。
アウターパイプの長さを決める
まずはアウターパイプ本体となる『塩ビ管』を必要な長さにカットします。
塩ビ管のカットには『卓上丸ノコ』や『塩ビ管カッター』などが使えます。
卓上丸ノコや塩ビ管カッターは『小さい物』だと太いパイプをカットできないこともあるので、購入する場合は切断能力を確認しておくようにします。
塩ビ管カッター
アウターパイプに排水口を作る
切り出した塩ビ管には排水用のスリットを入れます。
『スリットの量』は少ないと吸引力が上がりますが、『詰まるリスクも高くなる』関係にあるので使用するポンプの流量などに合わせてほどほどに入れて置きます。
スリットを入れる
スリットを入れる方法は『卓上丸ノコ』を使ってカットを途中で止めるなどして入れることができます。
卓上丸ノコでの作業が難しい場合は『ドリルで小さな穴』をたくさんあける方法もあります。
より詳しいパイプにスリットを入れる方法については『別の記事』でも紹介しているので気になる方はご参照ください。
給水管の取り出し口
そして次は『アウターパイプ』から給水管を出す穴を作ります。
画像の『ここ』の部分のことです。
穴あけ加工
給水管の取り出し口は『電動ドリル』にホールソーを装着して穴をあけて作ります。
穴あけ作業はパイプに刃が食い込んだ瞬間に力がかかり、手が持って行かれることもあるので『クイックバイス』などでしっかり固定すると安全に作業しやすくなります。
ホールソー
クイックバイス
給水部分の仕様
『あけた穴』はセッティングのし易さを重視するなら上部をカットしてU字にした方が給水管を取り付けやすくなります。
その場合は『糸鋸』もしくは『ノコギリ』や『テーブルソー』などでカットします。
ミニテーブルソー
アウターパイプのフタの自作
次はアウターパイプのフタの自作についてです。
フタの効果は『魚』や『エビ』がジャンプしてフロー管から落下すること防ぐこともありますが
意外と水が落ちる音を軽減する効果が大きいです。
平キャップでフタを作る
アウターパイプのフタには、ここでは塩ビ管の平キャップを利用します。
ただし、そのままだと『少し長い』のでまずは卓上丸ノコなどでカットします。
フタ製作の注意点
平キャップの注意点は薄くカットした場合はたいていそのままでは塩ビ管入らなくなります。
理由は画像のように塩ビ管の継手は奥にすぼんでいるためです。
切れ込みを入れる
そこでアウターパイプの上部には切れ込みを3~6本くらい入れておきます。
これにより『パイプの先端に柔軟性』が出て、薄くした平キャップにも入るようになります。
※平キャップを薄くしすぎるとそれでも入らないので注意
あとこのスリットは万一『排水スリット』が目詰まりした際の水の逃げ道にもなりますし、『切れ込みを長く』すれば油膜対策に水面からの排水にも使えます。
切れ込みの深さを揃える
パイプ上部に切れ目を入れる際には『テーブルソー』があると便利です。
作業はテーブルソーにパイプを沿わすための『ガイド用のフェンス』を用意し、パイプを沿わせながら押し上げてカットすれば好きな位置まで切れ目を入れることができます。
また深さを揃えてキレイにする場合は『ストッパー』などを用意しておけば簡単に揃えられます。
より詳しい作業内容は『下記の縦スリット加工』でも紹介しています。
↓塩ビパイプの縦スリット加工はこちら↓
面取り
切れ込みだけでもキャップはまるようになりますが、面取りなどしておくとより一層脱着しやすくなります。
面取りする場合は『面取り』⇒『切れ込みを入れる』の手順が作業しやすいです。
パイプの面取り工具
アウターパイプ完成
というわけで、アウターパイプが完成です。
一般的な塩ビ管しか使用しないので材料費は数百円で安上がりになります。
既製品みたいにしたい場合は『クリアのアクリル管』などを使えば、高くはなりますがもうちょっとそれらしくなると思います。
以上、三重管のアウターパイプの自作紹介でした。
それではよいアクアライフを。
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