私が勝手に先生と崇めている、塩ビ加工がすごい某ブログ、おいら〇アクアリウム様が塩ビ板やアクリル板のカンナ掛けで使っているという、プロクソンテーブルルーターを購入しました!
これまでアクリル板や塩ビ板は、切りっぱなしで使用してきましたが、この度カンナ掛け(プレーナー加工)デビューをしたいと思います。
ちなみに私はけっこう不器用な方なので工具には向き、不向きが結構あります。
つまり、どんくさいので実力がものを言う工具はあんまり使えません。
そんな不器用視点でのプロクソンテーブルルーターをアクリル板や塩ビ板のカンナ掛けに使用した場合のレビューになります!
アクリル板や塩ビ板のプレーナー加工・カンナ掛けとは?
アクリル板や塩ビ板を切った裁断面をきれいに整えることです。
裁断面をキレイに整えると接着剤が流し込みやすくなります。
あと断面がきれいなので見た目がよくなります。
テーブルルーターでカンナ掛けする方法
このプロクソンのテーブルルーターは本来、木材に溝を作ったり、木材の面取りをするための工具です。
なので、塩ビ板をカンナ掛けするためには少し工夫が必要です。
実は先ほどの某ブログ様でも、その事には言及していたのですが、私は書いてあることを理解せずに読んでいました。
作業していて問題が出てきたので、考えた結果、最終的に同じ方法にたどり着きました。(後から読み直したときに何を言っていたのかを理解しました、恥ずかしい)
ちなみにルーターの刃先はもちろん先生御用達のプロクソンのトリマービットをチョイス。
テーブルルーターでカンナ掛けする時の問題点
この作りを見れば、なんとなくどうやってカンナ掛けするのか、わかる方もいるかと思います。
黄色い(黄土色?)ガイドを下げて塩ビ板の裁断面にルーターがギリギリ当たるように調節します。
黄色いガイドに押し当てながらスライドさせて裁断面を削り取ります。
(ガイドが斜めになっているのは、ガイド左側は段階的にしか調節できず、右側が無段階で調節できるようになっているため、こんな感じになります)
こうやって裁断面を削り取るわけですが、実はこのまま通すと最後に失敗してしまいます。
簡略化したイメージ図で説明するとこんな感じです。
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削っている量は0.2ミリ~0.3ミリ程度ですが、アクアリウムで使用する場合は水を張るので部分的にわずかにでも削られてしまうのは致命的です。
最後の部分だけなので器用な人は、ガイドを頼らず均等にスライドさせる事ができるかもしれませんが、腕が必要になります。
こんな感じでテーブルルーターをそのまま使うとアクリル板や塩ビ板のカンナ掛けには使えません。
テーブルルーターをカンナ掛けに使えるようにするには?
テーブルルーターをカンナ掛けに使えるようにするには、削られた先のガイドレールは、削られた分だけ厚みを足す必要があります。
これを簡単にクリアするためにガイドにテープを貼り付ました。
さきほどと同じように簡略化したイメージで説明します。
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こんな感じで削られた分だけテープで厚みをつければ、削った先のガイドにも押し当てて良くなるので安定します。
テープを貼る時の注意点
私は剥がしやすいパイオラン(養生テープ)を使用しました。
テープの厚み分くらい削れるようにガイドを調節します。
テープはスライドさせた時に塩ビ板が引っ掛からないように内側までテープを貼ります。
それでもテープに引っかかりがある場合は削る量がテープの厚み以下ということになるので、削る量を増やします。
正確な削れる厚みなどが知りたい場合はノギスがあると大変便利です。
ノギス
プロクソンのテーブルルーターを使用する時の注意点
取説にも書いてあるのですが、しっかり固定しないと使いづらいです。
本体がわりと軽いので、固定されていないとガイドに押し付ける力に負けて動いていきます。
大きくない材料だったら足でテーブルルーターを挟んで固定してもよさそうですが、ちょっと疲れますね。
テーブルルーターはビスで打ち付けられるようになっていますが、私は作業台もなければ打ち付けられる場所もないので重たいものを反対側において使用しました。
大きな板があれば、テーブルルーターを打ち付けてから、板に重たいものを乗せれば、なおよさそうです。
掃除機で吸わないのであれば、壁に押し当ててもよさそうです。
プロクソンのテーブルルーターのカンナ掛けに使った感想
さきほどご紹介したような工夫をすると、ある程度はだれでもカンナ掛けすることができるようになりました。
問題点もあったのでご紹介します。
カンナ掛けで難しかったところ
専用の機械のように裁断面を均等にキレイにカンナ掛けするのは、抑える力もスライドさせるスピードも人力なので、腕が必要になります。
あと個人的にはスライドさせる長さが短い場合は、このテーブルルーターでカンナ掛けするのは難しかったです。
こんな感じで、ある程度スライドさせる長さがないと、カンナ掛けが難しくなります。
この場合だと、むしろカンナ掛けすることで、ガタついて完成度がさがるので、カンナ掛けしないほうがよかったです。(個人的な腕の問題で)
テーブルルーターの良かったところ
腕が必要という話が多くなりましたが、腕のない人(私)にも役にたってくれます。
アクリル板や塩ビ板をカッターで切った場合、裁断面をフラットにすることは難しいですが、このテーブルルーターがあれば裁断面を平たんにすることができるようになります。
また機械でカットした場合にも部分的にカケなどが出た場合も簡単にリカバリーできます。
カケの出た板
ただし、カンナ掛けした分だけサイズが変わるので注意が必要です。
板のすべての断面をカンナ掛けをして、カット時にカケも出る想定をするならば、板を切り出すサイズを1mm程度多めに切り出して、4回カンナ掛けすれば1mm削れるくらいでルーターを調整すれば、カケた場合にも、カケの出た面を3回カンナ掛けして反対側は1回だけのカンナ掛けにする、など計算しておけばキレイに整える事ができそうです。
プロクソンテーブルルーターのおすすめ度
おすすめ度★★★☆☆
水圧のあまりかからないウールボックスなどは切りっぱなしでも、それなりに接着剤を流し込めば簡単に漏れたりしないので、値段と効果を考えると必要性はそこまで高くないかもしれません。
アクリル水槽や、塩ビの濾過槽を作ろうという場合であれば、カンナ掛けの必要性は高くなるので、カンナ掛け専用の器具にくらべると安価なので中々ありだと思います。
工具の置き場や金銭的に許容範囲であれば、 選択肢が増えて、修正が効くようになるので、あれば結構便利になりますね!
それと本来は木材に溝を作ったり面取りするものなので、木材のDIYでも選択肢が増えるのでは?と期待しています。
以上、プロクソンのテーブルルーターのレビューでした!
それではよいDIYライフを。
プロクソンテーブルルーター
おすすめトリマービット
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