
水槽台のキャビネット内におさめる電源タップを探していたのですが、希望に沿う商品がないので自作する事にしました。
イメージとしては音楽用機材のラックに納められる電源モジュールです。
アクアリウムに使用するのでメンテナンスの都合上、電源のON/OFFは1括操作では無く、個別に操作できるタイプにします。
スナップインスイッチの取り付け方法

今回使うスイッチはNNKスイッチズ(日本開閉器)ロッカスイッチLタイプJWシリーズです。
大きめな電源用スイッチです。
スナップインスイッチは見ての通り、角穴に押し込むだけで取り付けられます。

ネジ止めがないので手間は少ないのですが、そもそも角穴を空けるのが難しいですね。
スナップインスイッチの固定イメージ

色々考えましたが、角穴を開ける事は諦めて、アルミアングルでフレームを作ってスイッチを固定することにしました。
イメージ通り固定されるか、試しに作ってみました。

はめ込むと大体いい感じだったので、ここから作り易さを考えて改良したものを製作していきたいと思います。
筐体の材料や加工方法

今回使用した材料は3種類です。
アルミアングル(黒)・木材(黒塗装済)・塩ビ板(黒)です。
アルミアングルのカット

チップソーでアルミアングルをカットします。
アルミアングルは2枚重ねてカットすると作業効率アップです。
木材のカット

木材カットはいつもホームセンターですが、今回は端材のみ使用したので、自分でスライドソウでカットしました。
スライドソウはパネル状の木材が簡単にカットできるので、端材が大いに役に立ちます。
塩ビ板のカット

木材と同じくスライドソウでカット。
樹脂用の刃に取り換えています。
木材だけに限らず、パネル状の素材がカットできるのでかなり重宝します。
めちゃめちゃ便利な機材⇒神工具!アクリル板や塩ビ板のカット加工が簡単で正確キレイに!プロクソンスライドソウの使い方!
スライドソウ
筐体の製作

アルミアングルでフレームを作るのはめんどうだったので、作り易さ重視で筐体の両サイドを木材にしました。
お世辞にも分かりやすいとは言えませんが、自分用に作った横から見た断面図です。
筐体のフレームを作る
塩ビ板と木材をビスで固定してフレームを作っていきます。

アルミアングルを乗せます。

隙間が空いていますが、このあとで四角い穴にする為のものを挿入してからアングルをビス止めします。
筐体に角穴を作る

今回は角穴を開けることは諦めて角穴を作ります。
試作品で説明すると、アルミで保持されたスイッチとスイッチの間が埋まれば良いという事ですね。
ここは塩ビ板(黒)で埋めることにしました。
塩ビで格子状のフレームを作ってアルミアングルと組み合わせて角穴にします。
塩ビで格子を自作

まず塩ビを接着して、格子のパーツを作ります。
見えない部分は透明な塩ビを使用しました。
透明塩ビを使用したのは在庫が沢山あるのが理由でしたが、塩ビの接着剤の流し込みがよく確認できるので結果的によかったです。
アルミアングルと組み合わせる
さきほど製作した格子状の塩ビ板をアルミアングルの隙間に装着してビス止めしました。

天板と底板を置いて仮止めします。

そしてラックマウント用にアルミアングルでつくった耳を取り付け。

あとはアルミと塩ビの面の高さを合わせる為にアルミアングルと同じ厚みの1mmの塩ビ板(黒)を接着。

これでスナップインできる穴のある筐体が完成しました。
あとは好きな中身を作ってスイッチを押し込めば完成ですね。
もっと簡単に自作するなら・・・
より簡単に四角い穴を作るなら、アングルの後ろからアルミの板を接着材で貼り付けたほうがよいかもしれません。
電源タップの完成

さきほど作った筐体と角型露出コンセントを組み合わせて、スイッチを取り付けて電源タップ化しました。

裸端子などの圧着は専用の圧着工具を使いました。
万能電工ペンチとは比べ物にならないレベルでしっかり圧着できます。(しかも軽く)
このHOZANの圧着工具は成形確認機構付なので、誰でもしっかり圧着できるので大変おすすめです!
万能電工ペンチで圧着してから、これを使うとここまで違うのかと感動できます。

少しそっけないですが、これで完成です。
スイッチのバリアもつけてみましたが、スイッチとスイッチが離れているのでほとんど意味ないですね。
それではよいDIYライフを。
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