JIROです!
稼働し始めたオーバーフロー水槽は愚痴りたい事はあったものの、その他は『とりあえず順調』です。
大方のDIY作業は終わっているので、あとは細かい部分を完成させてくだけなのですが、その前に自作した『流動ろ過の具合』が気に入らなかったので、濾過槽を手直しすることにしました。
それではさっそく参りましょう。
これまでの濾過槽の詳しい設計はそれぞれの製作記をご参照ください 。
流動ろ過を調整する
まず現在の不満を紹介すると、こんな感じで流動ろ材の回転具合が気になります。
大方のろ材は回っているのですが、一部が回りきらずに停滞しています。
別に気にしなければ良いのですが美しくないし、出来れば回したいのが人情(?)というものでしょう。
回らない理由
で、ろ材が停滞している理由として考えられるのは濾過槽内で回転する水流が足りていないということです。
元々、濾過槽全体を回転させるにはポンプの流量が足りていないだろうと、流量UP用にポンプを追加していましたが、現状それでも足りていないようです。
奥行きが45cmある濾過槽なので、全体をかき回す水流を作るのはやはり大変です。
1つの解決策としては追加した『ポンプの流量アップ』ですが、結構費用もかかるのでまずは『別の方法』を試してみることにしました。
ろ過槽・ウールボックスを手直し
その別の方法というのは濾過槽を手直しすることで回転する水流を上げられないか?ということです。
というわけで、まずはウールボックスを取り外します。
ウールボックスと配管はカツカツのスペースで組んでいたので、ウールボックスの取り外しには苦労するかと思いきや、ユニオン継手を多用したおかげで、ちょっとパイプを回転させたりするだけで『思いのほか楽』に取り出せたのでよかったです。
スリットの量を減らすDIY
濾過槽の手直しする部分は『排水スリット』です。
考えたのは今回の様な仕組みの流動ろ過だと、排水のためのスリット(出口)が少ない方が、濾過槽内で『回転する水流が強くなる可能性』があると考えました。
というわけで、こんな風にスリットを塞いで接着します。
塩ビ板に厚みがあるとそこで水流がバウンドしてまたややこしくなるかもしれないので、塩ビ板の厚みは『0.5mm』にしています。
傾きを直す
あとせっかくウールボックスも取り外したので気になる箇所を修正しておきます。
それは『ウールボックスの傾き』です。
今回の流動ろ過ではウールボックスから濾過槽内に『均一に落水させたい』のですが、それがなかなか上手くできていませんでした。
理由は簡単でウールボックスを水槽に載せた時に傾きがあったので、落水がそちらにどうしても寄りがちなってしまっていました。
というわけで、まずはさきほども使った0.5mm厚の塩ビ板を『細長くカット』します。
高さを調節する
で、細長くカットした塩ビはウールボックスの『水槽に引っ掛かる部分』に足して、傾きを調整します。
結局、4枚ほど重ねて大体ちょうど良い傾きになりました。
つまり2mmもズレていたというわけです。
思ったよりズレが大きかったので反省です。
これでセットして流動させてみます。
いざ流動!
いざウールボックスをセットしてポンプを再稼働してみると…
流動ろ過が軽快に回り始めました!
Before After 比較
修正前
修正後
良い感じに全体のろ材が流動しています。
手術成功です!
ろ材が勢いよく回っているのを見るのはなんとも気持ちがいいです。
水の流れは複雑怪奇でおもしろい
最後に余談にはなりますが、今回の『流動ろ過フィルターの設計』では水の流れを想像して作ることが多かったのですが、実際にやってみると予想と違うこともあり、とてもおもしろかったです。
例えば、ウールボックスからの落水に偏り無くさせるために用意した『奥、真ん中、手前』の3本の流量調節用パイプですが、最初は単純に手前の流量を増やせば手前側の落水の勢いが増すと思いましたが、『実際は逆』で、奥側の落水する勢いが増しました。
つまりパイプから放たれた水はまず『ウールボックスの角(壁)で反射する』ように反対側へと勢いよく流れることにより、流量を増やしたパイプと反対側の落水が増えるという結果になりました。
これは条件が変わるとまた違う結果になるかもしれませんが、大なり小なり予想を裏切ってくることが多かったので、実験してるみたいで楽しかったです。
なにより、今回使用したこの『水とほぼ同じ比重のタイプの流動濾材』を使うと、水の流れが可視化されて、水が複雑怪奇に動き回っていることがわかり、まるで生き物のようで眺めているだけでも面白いです。
バイオビース
終わりに
まぁこんな感じで私は水の考えてることを全然理解できていないことが理解できしました。
それでも一応今回は希望通りの結果になったのめでたしめでたしです。
それではまた!
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